本読み日記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハート文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。


17日〜28日


『Papa told me』24巻 榛野なな恵 集英社ヤングユーコミックス
今回白眉のセリフ。一つの価値観に凝り固まって、それ以外の価値観をもつ人もいるのだということに気づく気もない父親に対する息子の言葉。
「当たり前だけど悪気は無いんだ。でも、想像力もないんだ。『悪気が無い』と『想像力が無い』がいっしょになると対処するのが大変なんだ。自分のしてることが誰かを傷つけるなんて思いもしないから」。


『深海魚達の眠り』 かわいゆみこ 講談社X文庫
野々宮、伊能の検事コンビの続編。高村薫的なものを目指していると思うのだが、意気込みの割りに高村のスケベさにはほど遠い。精進してくれ。
伊能はもちろん高村薫の生み出した絶品のキャラクター加納佑介(葛○さんにやってもらいたい〜)を核に育てられた人物だと思うが、「伊能」という姓をつけたということは、西村寿行の死神シリーズの伊能氏(だあい好き♪)なんかもきっと混ざってるんだろう。


『哀しみのトリアス』 檜原まり子 白泉社文庫
なんか、最近、惰性で買ってるわ、この人。久しぶりのSTILL・HEARTシリーズなのだが、前作が面白すぎたせいか、これはイマイチ。


『fetish 狂おしい恋』 かわいゆみこ 青磁ビブロス
出世作「EGOIST」の番外編というか、短編を集めたもの。ま、幾久しゅう幸せでいてくだささい、はい。


『魚住くんシリーズ3 メッセージ』 榎田尤利 クリスタル文庫
ちょっと今回、痛かった。が、世の中のさまざまなものに対する筆者のスタンスはとても共感できる。
ところで魚住くんというと、どうしてもスラムダンクの陵南の魚住くんが最初に思い浮かぶのよね〜。


『鉄壁トランクス』 金丸マキ クリスタル文庫
枯れたか、金丸マキ? メッセージ性を持ちながら、ロマンスもきちんと書けるあなたが好きだったのに、のに。
なんか今回、ロマンス部分、つけたしだぜ。


『洞窟の骨』 アーロン・エルキンズ ハヤワカミステリアスプレス文庫
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ。フランスの伊達刑事ジョリ再登場。ギデオンとジュリのラブラブぶりも相変わらず心地よい。んで、相変わらず、読んでると腹がへる。とても減る。が、ミステリ的にはイマイチ……。


『MONSTER』16巻 浦沢直樹 小学館ビッグコミックス
主人公のテンマを葛○信吾でドラマ化されるのを夢見ているワタシである。(実現したら、「きらきらひかる」「私の運命」「渡る世間は鬼ばかり」とあわせて、葛○信吾ドクター四部作だわっ!)
が、問題は、これ、ドイツが舞台なのよね。登場人物もテンマ以外日本人いなくて、喋ってる言葉もたいがいドイツ語のはずなのよね。葛○くん、ドイツ語でセリフ言える? きっと無理よね?
というわけで、葛○くんには日本語で普通にセリフを喋っていただき、残りはみんな日本語吹き替えでお願いしたい。
が、小学館よ、あんな極道なとこで切るなよ。だったら17巻、早く出してくれよ。頼むよ。

1日〜16日(二冊だけ〜)


『ロミオ・エラー』 ライアル・ワトソン ちくま文庫
「死」についてのライアル・ワトソン的アプローチ。なにしろライアル・ワトソンなので、普通の科学者なら「恥掻くの怖さに」取り上げないアヤシゲなネタもあちこちに♪ ちなみにわたしがこれまでに読んで一番面白かったワトソンのは、『生命潮流 百匹目のサル』と『アースワークス』。「特命リサーチ200X」とか好きな人は必読だよん♪


『ローマの街角から』 塩野七生 新潮社
歯がゆさのあまりの歯軋りの音さえ聞こえてきそうな、隔靴掻痒の怒りの書。
ちなみに私は選挙には行くが、たいていは白紙投票である。「誰を信用すればよいかわからないだけで、政治にまるきり興味がないわけではない」ということの、ささやかな意思表明のつもりである。
立候補者の紹介、出身校とかはどうでもいいから、やりたいこと、だらだら書くんじゃなく、簡潔に箇条書きにしてくんないかな。んで、一番やりたいことに二重丸。

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