本読み日記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。


『毎日晴天!7 僕らがもう大人だとしても』 菅野彰 キャラ文庫
久しぶりに大河・秀のオトナ組の話。
今回のキーワードは厚焼き卵。
新井素子の「結婚物語」で知ったのだが、関東じゃ厚焼き卵こしらえるのに、砂糖いれるんだってねー。関西は厚焼き卵を別に「だし巻き卵」と呼ぶことからもわかるとおり、出汁です。あと、好みで醤油とか塩とかみりんとか。(砂糖入りの厚焼き卵…。どんな味がするのだろう……)←珍しい料理の作り方を読むと試してみずにはいられないわたしだが、さすがにこれはトライしてみたことがない。


『HUNTER×HUNTER』12巻 富樫義博 集英社ジャンプコミックス
旅団メンバー一覧表の表紙が可愛い。
やっぱりむっちゃ面白いけど、新刊出る頃には前の巻で明かされたおのおのの能力とか忘れちまってて(ああ、昔はもっと記憶力よかったような気がする…)、必死で思い出しながら読む羽目になる。(だったら、新刊読む前に復習しろ〜)
かっちょに聞いた話だが、富樫義博の故郷山形(だったか?)では、彼のイラスト入りゴミ袋が各家庭に配布されてるそうな。


『ONE・PIECE』19巻 尾田栄一郎 集英社ジャンプコミックス
ミス・オールサンデー、かぁっこいい〜♪♪♪ 彼女にはまだまだ裏がありそうなところにワクワク♪
(「ポーの一族」(萩尾望都)は「メリーベルと銀のバラ」のマドンナを思い出してしまうのは私だけ?)
(あと、ナミって、菊池秀行のエイリアンシリーズの太宰ユキ、ちょっと入ってない?)
長期連載モノって、後ろに行くほど一つの話が長くなる傾向があるが、砂漠の国の話、そんなにダラダラダラダラは続かなそうだ。


『君が好きなのさ』7巻 谷崎泉 二見シャレード文庫
今回からイラストが変わってた。(これまでのこおはらしおみの絵に較べ、垢抜けているけど癖もない、という感じ)
富士見シリーズの二番煎じモノという感じは1巻からずっとつきまとっているが、それがこんなに人気シリーズになっているということは、ラブラブになってから後の話がもっと読みたいというニーズがいかに多いかということを如実にあらわしていると思う。
(アンのシリーズなんかも、ギルバートとくっつくまでよりその後の話のほうが好きなんです、わたし)


『赤の神紋 第六章』 桑原水菜 集英社コバルト文庫
回を重ねるごとにどんどん面白くなってるとは思うが、筆が走りすぎて文章が雑いところは相変わらず気になる。
あと榛原憂月作品の内容がそろそろ明らかになってきたが、う〜ん、これって戯曲としてはたして面白いのか?

(これって、「紅天女」の全貌が明らかになってくる過程での不安に似ている)


高原御祓事務所始末記2 セカンドステップ』 浅香祥 集英社コバルト文庫
1巻の感想、「浅香、肩の力抜きすぎ!!」などと書いてしまったが…。
面白い。
兄のほうは視る力だけは凄いんだが祓う能力がなく、祓う力をもつ父親が亡くなって事務所をたたむしかないところ、運よく祓う力だけはものすごい腹違いの弟が転がり込んできた、という話なのだが…、この兄、すっごい一条さんっぽい。んでもって、弟のほうはむっちゃ五代雄介。
クウガの同人誌、出してます? ねえ、出してます? >朝香祥さま


『櫻の系譜 沈黙の破』 金蓮花 集英社コバルト文庫
常世姫、聖磁、若王子真澄等、<月の系譜>のメインキャラクターたちが次第に姿を現してきて、わくわく♪ <月の系譜>では常世姫の仇敵として語られるのみだった櫻の巫女も登場。砌にもさらにナゾがあるようで、ああ、続き、続きを早く〜〜〜っっっ!!!


富士見二丁目交響楽団シリーズ第四部 バッコスの民』 秋月こお 角川ルビー文庫
この前の巻、いい加減に読み流してたが、この巻がそこそこ面白かったのでそっちも読み返してみたら、やっぱりそこそこ面白かった。
(今回、ふたりが帰国してひさびさに富士見のメンバーとかが出てきたせいかな、とか読み返すまでは思ったんだが)
その本が面白いかどうか、読んだときの精神状態にここまで左右されるものか……。


『PINK』 柴田よしき 双葉社
阪神淡路大震災絡みの話。
イマイチ。なんか無理やり作った話っぽい。
(が、さすが柴田よしきだけあって、読んでいる最中は退屈しない)


『桜さがし』 柴田よしき 集英社
猫探偵正太郎シリーズにちらっと出てくる推理作家浅間寺先生と、彼が教師をしていた頃の教え子たちを中心とする、京都を舞台とした短編集。
ミステリだが、トリック自体は京都の風物にむりやり取材した感じで他愛ない。
浅間寺先生をもっとメインにどっしり据えた話が読みたいなあ。


『淑女の休日』 柴田よしき 実業之日本社
むっちゃ面白い〜!! 幽霊の噂をたてられた都心のリゾートホテル。ホテルに雇われたがさつな女探偵。週末、都心のリゾートホテル滞在を楽しむ女たち。
主人公の女探偵とその友人のホテルのコンシェルジュの女同士のあけすけで身も蓋もない会話が超愉快♪
 


『橘三千代』上・下 梓澤要 新人物往来社
久しぶりの上代モノ。藤原不比等の妻にして聖武天皇の乳母として、歴史の教科書でもお馴染みの県犬養(後、橘)三千代の一代記。
このあたりを読むときって、清原なつのの「光の回廊」と長岡良子の上代シリーズを思い出しながら読む。でないと、人物の関係がすぐごっちゃになる。(ビジュアルの力って偉大だわ)(長岡良子の上代シリーズは膨大なので読むの大変だけど、清原なつのの「光の回廊」は一巻モノです。これは超おススメ。清原なつのお得意の小さなお遊びなんかもいっぱいあってすっごい楽しく且つ役にたつ)
この人の作品で一番面白かったのは『百枚の定家』(これまで読んだ百人一首モノの中でダントツの面白さ)だが、上代モノがやはりこの人のベースだなと思う。


『裸足の皇女』 永井路子 文藝春秋
永井路子って初めて読んだんじゃなかろうか。
上代(平安遷都までをわたしは一応上代と呼んでいるのだが)を舞台にした短編集。
坂上郎女の話のとこに石川郎女のエピソードが出てきて、「そおいやわたし、卒論は石川郎女だったわ」といきなり思い出す。(で、年代の違う石川郎女の歌を同一人物が詠んだモノと結論づけたハズだが、永井路子さんも同じ説をとっていらっしゃるので嬉しかった)


『ショッピングの女王』 中村うさぎ 文藝春秋
週刊文春に連載中の、中村うさぎのショッピング失敗記。
この人の名前って、よくよく思い出してみれば、角川ファンタジー文庫のラインナップとかで見覚えあったんだわ。(読んでないけど)
最初のほうはしょぼいもん買ってとほほしているが、ブランドネタになるあたりからむちゃくちゃ面白くなる。
(わたしはアニエスbが好き〜。よかった。ブランドはブランドでも、財布に優しいブランドで)


『猫ばっか』 佐野洋子 講談社文庫
猫との関わり、猫について思うことを、思いつくままに書き出したという一冊。
「だいたい茶トラは馬鹿で鈍く、色気にかける」という一文には異議あり!! うちのトラはすんげえいい男だもん!! (「トラが人間なら、セルボのCMに出てたときの織田裕二みたいな奴なんだわ、きっと…」とか、途方もない夢を見ていたりする)


『三月は深き紅の淵を』 恩田陸 講談社
『三月は深き紅の淵を』という架空の小説を巡る四つの話をひとつにまとめたもの。
四つの話は、小説内で語られるこの小説の構成に呼応し、さらに奇妙な学園帝国を描いた『麦の海に沈む果実』ともつながっている。
恩田陸本人の読書自伝的色合いも濃いのだが、これ、むちゃくちゃ共感した〜〜〜。


『貴船菊の白』 柴田よしき 実業之友社
京都を舞台とした短編集。読んでて退屈なことはないが、わたしが柴田よしきに求めているテイストとはちょっと違う感じ。


『紫のアリス』 柴田よしき 廣済堂
設定がかなり無茶。「これはないやろ?」と感じる部分もちらほら。
無茶な設定でも、それをねじふせるだけのカタルシスがあればよいのだが、うーん、なんとも半端……。


『ホームズ・ホテル』 毛利志生子 講談社スーパーファンタジー文庫
彼女がほんとうに書きたかったものよりも圧倒的に分量が足りない感じ。どこか、毛利志生子にこの手を、分厚いハードカバー二冊組くらいで書かせてくれる出版社、ないかしら…。


『駅前5坪』 原作:上條直子 作画:高橋はるの 集英社
ちほあるいははるのの本〜。
お店を始めようとする香川家をひょんな縁からサポートしてくれることになる不動産屋のおっちゃんとサラ金の兄ちゃんがよいです〜。


『象牙色の眠り』 柴田よしき 廣済堂
一人称のミステリで、主人公が実は犯人で、その主人公が語らなかった部分で犯行が行われていたというパターンは、よほど巧妙でないとすべる。
すべっていた。


『ナズュレットの書2 死者を統べるもの』 R・A・マカヴォイ 早川FT文庫
これ、’94年発売。おそらく出ると同時に買ったはずなので、ゆうに7年、未読本の山の中にいたことになる。
が、つい弾みで読みかけたら、いや、行け行けドンドン〜♪
「続き、続き、続き〜っっ!!」と思ったら、これ、2までしか出てないのよ、まだ…。んでもって、ついでに検索してみたら、わたしが溺れたFT文庫のほとんどがすでに廃刊になってたりしていた……。(どないなっとんねん?! >早川書房)


『最遊記』8 峰倉かずや ENIX
これを完結させてから別のもん描いて〜と思っているのは、ワタシだけではないはずだ。
前半面白うて後半シリアスちゅうのがパターンとして定着しつつあるような…。


『ゆび』 柴田よしき 祥伝社文庫
『0(ゼロ)』 柴田よしき 祥伝社文庫
ホラー。一応連作だが、どっちかだけでも読める。
飛行機が落ちたり、地震でいっぱい人が死んだり、そういう大惨事って、「こ、こんなん、あったらいやや〜」な気持ちは当然あるんだけど、心のどこかにワクワクする気持ちも絶対あるのよね……。

(その点、地雷に関してだけは、「許せん!!」と「恐いよ、恐いよ」な気持ちオンリーで、自分の中のどこを探しても、ワクワクはひとかけらもない)


『星の海を君と泳ごう 時の鐘を君と鳴らそう』 柴田よしき ASPECT
SF。少女時代の話と、それから十数年後の話の二編入り。
これ、ネットで有料連載されてた話だそうで、それに関する座談会付。
(ネット有料DLモノ、できたら廃刊モノをもっと充実させてほしい)


『第一級恋愛罪』 小林蒼 ラピス文庫
あの中学生の男の子、主人公たちをきっちりくっつける触媒役だけならよかったのに〜。
(三角関係が誰も振られずそれなりに落ち着いちゃう話っつうのはどうもその〜)


『今宵の月のように』 神奈木智 ラキアノベルス
どっちもホモじゃないのにできあがっちゃう話って、もっとなんかこう、決め手!みたいなもんがほしいっス。


『BUD BOY』10、11 市東亮子
BOOKOFFで見っけ〜。冥界に幽閉されてる東雲の弟って、この先、解放される予定とかはあるのかしら。
(これ、1巻から全部そろえたいんだけど、新刊でそろえるのはきついけど、古本屋になかなかないのよ〜)


『Papa told me』25 榛野なな恵 集英社
25巻〜。いつまで続くんだ〜。
おしゃれをしているつもりが、ファッション雑誌や周囲の流行りの模倣のみで、自分が「こういうモノが着たい! こういう感じにしたい!」という理想を持たない女の子たちや、「みんなでいっしょにやりましょう」はよいがそこからはみだす者を許さない人たち等、こおゆう人たちがもしもこれを読んだとしても、そういう人たちはきっと、自分がここに描かれているような人間だとは気づかないんだろうなあと思う……。


『翠慶庭園』 かわいゆみこ スコラ
人造人間モノ。どうやってこれハッピーエンドにするんだ? 悲恋モノか? と思ったら、一応破綻のないハッピーエンドにまとまってましたです、はい。
『真・霊感探偵倶楽部 月虹が招く夜』 新田一実 講談社X文庫
これ、一冊ですむネタを、別のエピソードをそれぞれメインにすえて、本筋は毎回ちょっとづつ進むというパターンにちょっと食傷気味…。
(これで、毎回メインになるエピソードがそれぞれもっと面白けりゃあ、なんだけど)


『魚住くんシリーズ4 過敏症』 榎田尤利 クリスタル文庫
魚住と久留米、ついにできあがり〜。(ま、それなりに美味しかったが、このふたりは友達のまんま、ずるずる続いてくれてもよかったな、うん)
前にサリーム主役の番外編に出てきた女装の男の子が、マリに保護される話がよかった。


『栗林かなえの犯罪』 吉野朔実 小学館
短編集。
スピリッツで連載してたの、まだコミックスになってないかな〜と検索してみたら、知らないうちに出ててまだ読んでない本(主にハードカバー)が五、六冊ひっかかった。これ一気に買うのは痛いよ、痛いよ、でも読みたいよ〜。


『爺さんと僕の事件帖』参 しかくの 角川書店
ウサギが殺される話、恐かった〜〜〜。(んで犯人の女の子の親、いる、いる、ああいう親〜!!)



INDEX書庫