本読み日記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。


『グラスハート 冒険者たち』 若木未生 集英社コバルト文庫
ひっさしぶりのグラスハート新刊。挿絵が変わった。どっかで見たことある絵だと思ったら、羽海野チカだった。スラムダンクで花×藤やってて、わたしの好みからするとこの人の藤真は可愛げありすぎたんだけど、絵が好きで、んでもってこの人の描く牧さんたらそりゃあ素敵で、ずっと買ってたのであった。(ので、前の橋本みつる画も嫌いじゃなかったけど、この交替、わたし的にはビバッ♪)
いや、相変わらず面白い。このシリーズ新刊出ると、必ず既刊全部読み返してしまう。が、朱音ちゃんのギャラにまったく触れられてないのが気になる。(下世話な興味だが、曲をリーダーがすべて書下ろしている場合、残るバンドメンバーにはどれくらい実入りがあるもんなのかしら)


『深き水の眠り 月光の淵』 毛利志生子 講談社コバルト文庫
シリーズ三作目。スーパーファンタジー文庫で書いてるときより、肩から力が抜けている感じ。(つうか、スーパーファンタジーのほうがバリバリ硬派なんだが)
こういった感じも悪くはないが、ワタシ的には、『メタル・アイズ』の続編がぜひ読みたいっス。


『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良 文藝春秋
長瀬主演のドラマがあんまりよかったんで、そのうち読もうと思ってて、でも図書館行くたび忘れてて、やっと忘れずに借りてこられた。
短編四作入り。ドラマを見たあとでこっちを読むと、なんかただのテキストという感じで味も素っ気もない。これをもとにあのドラマを作った構成担当者の手腕に拍手〜♪
(いや、悪い作品じゃないんだが)
ちなみにシュン、原作じゃ死なないよん♪


『うつくしい子ども』 石田衣良 文藝春秋
ニュータウンで小学校二年生の女の子が殺された。犯人は主人公の弟。主人公一家はマスコミに追われ、主人公は学校で苛めを受け…という救いようの題材を扱っている割に読後感がよいのは、この主人公の男の子の造型の良さのおかげだろう。


『封殺鬼23 炎華の断章』 霜島ケイ 小学館キャンパス文庫
毛利志生子といい、小野不由美の十ニ国といい、この封殺鬼シリーズといい、むちゃくちゃ面白い伝奇小説でありながら、ジュブナイル文庫から出ているというだけで読まない人がいる。ま、己の偏見でこんな面白いもの読み損ねて損してんだから、自業自得だけど。(十ニ国は最近、大人向け文庫で出てから講談社X文庫で出直すという事態になっているが)
鬼ふたり、相変わらず逃亡中。三吾、相変わらずぐちゃぐちゃと後ろ向き。が、沙穂子のふっきれようが気持ちよい。


『女王の百年密室』 森博嗣 幻冬舎
設定は見事なのに、筋立てがなんかつまんない〜。ああ、もったいない、もったいない。装丁だってバリかっちょいいのに〜。


『テレビ消灯時間4 冷暗所保管』 ナンシー関 文藝春秋
’99年9月から’00年9月までの分。
ああ、この頃、クウガが始まって、もしもリアルタイムで見ていたら、この頃、「うわ〜、雄介死んじゃったよ〜」とかわめいてたはずなのよね…。(2000年モノのエッセイ関係を読むとき、いつもこれ思っちゃう…)
ちなみにわたくし、嫌いな芸能人は数在れど、中でも一番嫌いなのは高見恭子…。ほんと嫌い。死ぬほど嫌い。ナンシー関もきっと彼女は嫌いだと思うので(どのくらい嫌いなのかはわからんが)、一度思う存分ぶったぎってもらいたいもんである。


『岡山女』 岩井志麻子 角川書店
舞台は岡山県津山市、時代は明治後半、「ほんのわずかな霊感をたよりに」霊感商売する女性を主人公にした連作集。
「岡山清涼珈琲液」を読んでいて、婿養子に入ったものの姑となさぬ仲になる男、ドラマ化するなら葛○さんのはまり役だわ…と思ったのだが、はまりすぎて閉塞感を覚えてしまう。(こんなもんやった日にゃ、ほんと役柄が固まっちゃって、九時台十時台の、番組改変時期にテレビ雑誌でドカンと特集組まれるようなドラマ、ますます縁遠くなっちゃうわ〜)


『夜啼きの森』 岩井志麻子 角川書店
「津山三十人殺し」ネタで最初に読んだのは、横溝正史の『八墓村』であった。ドキドキした。
その後、島田荘司が「龍臥亭事件」でネタにしていた。カスだった。
山岸涼子も描いていた。これはなかなか怖かったが、犯人の卑小さにがっかりした。
西村望の「丑三つの村」はまだ読んでない。多分。
これは山岸涼子のに一番近い感じだが、「津山三十人殺し」部分はおどろおどろを収束させていくための単なる焦点という感じで、彼女が描きたかったのは、津山の寒村のなんともいえない閉塞感だったと思う。


『プライム・タイム3』 芹生はるか 二見シャレード文庫
梶×柏木第三巻。ユウリとシュウのエピソードが邪魔。が、柏木が靫プロに再び映画を撮らせようと奔走するあたり、わくわくした。(で、ええとこで終わってんだよ、今回)


『黒塚』 夢枕獏 集英社
「安達が原」吸血鬼版。こおゆうの、わたし的には大好きなはずなんだが、なんかいまいち自分的に盛り上がらず。あとがきで触れられていた手塚治の「安達が原」が読みたい。(それにしても夢枕獏って、どうしてこんなに女が描けないんだろう…)


『骨董市で家を買う』 服部真澄 中央公論社
一応「日本語で書かれた小説以外のもの」に分類したが、著者のダンナさんの一人称という形態の小説仕立て。
ヨーロッパとか、数百年前の建物が当然みたいに残ってて、これまた当然のように人が住んでるのよね〜。(もちろん、水周りとかはどんどんコマメに改造しているのだろう) そおゆうのを羨ましいと思ったことがある人、これ読んだら、羨ましさではちきれることになるかと…。(わし、家は水周りが便利であとはモノが置けりゃいい、な人間だが、それでも相当羨ましかったもん)


『邪悪な花鳥風月』 岩井志麻子 集英社
小説の中にその主人公の書いた小説が挿入されるという入れ子形式の小説。
主人公小説の三作目「いずれ檸檬は月になり」、これ、好きな人は死ぬほど好きかも…と思うが、わたしには長すぎた。ページめくるごと、「…はあ、まだあるんかい」とため息出たもん。
二作目の主役の女はよかった。いや、強烈だわ、このキャラ。(でも身近にいたら、むっちゃイヤ〜〜〜)(でも、ここまで強烈じゃなくても、これに近いタイプならそのへんにいそう……)
外枠部分、ありがちな結末だけど、こおゆうのは好きなのでゾクゾクした。


『諏訪湖マジック』 二階堂黎人 徳間ノベルス
退屈。あくびでた。蘭子モノがやっぱ好きだな〜。


『魂守記』 渡瀬桂子 集英社コバルト文庫
嫌いな話ではないが、イマイチ。挿絵がもっと好みの絵なら、もうちっと盛り上がったかも…。


『幻想運河』 有栖川有栖
オランダってマリファナOKなのか〜。(前に海外ミステリで、「オランダは小児ポルノOK」というのを読み、びっくりした覚えがあるんだが。オランダ、奥が深いぜ〜)
ミステリ的には……、くだんね〜〜〜。


『上弦の月を喰べる獅子』上下 夢枕獏 ハヤカワ文庫
これ確か星雲賞とったはずなんだが、うーん…。
あとがきのとこで野阿梓がこの小説の内包するア・プリオリな問題点を指摘しているが、うーん、よく似た主題を扱ってても『涅槃の王』に比べると舌ったらずな感じで、あっちより先にこっち読んだら、もっと面白かったかも、だな。


『頭文字D』22巻 しげの秀一 講談社
『輝夜姫』18巻 清水玲子 白泉社
『さとり宿の主人』 碧也ぴんく 新書館
『OL進化論』18巻 秋月りす 講談社
『MONSTER』17巻 浦沢直樹 小学館
『ONEPIECE』20巻 尾田栄一郎 集英社

あとコミックスは何読んだっけ? 忘れた…。


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