本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。


『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原万里 角川書店
チェコのソビエト人学校時代の友人たち、ギリシャから来たリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカの思い出と、彼女たちと数十年ぶりに再会する話。
文中では万里さんが探し当てたことになっているが、ここ
一昨年末くらいからの「徹子の部屋」を、喋ったことすべて、文章に起こしてくれてるとこ。世の中、マメな人もいるもんだ)によると、本当はTV局が探してくれたらしいので、かなり脚色も混ざっていると思う。
が、そんなこたあどうでもいい。とにかく面白い。ものすごく面白くて、そして、重い。
第三部ヤスミンカを読み終えたあと、それまでホワイトハウスへのイラク空爆反対抗議メール運動のことは知っていても、「わたしひとりが書いたところで」と思っていたのに、思わずメールを出してしまいました。
機会があれば、ぜひご一読を。
(父がルーマニアの党幹部であり、社会主義国にあって貴族のような生活をすることをなんら疑問に思わないアーニャ。彼女を批判することはたやすいが、もしも自分が彼女と同じ立場になったとき、彼女の兄のように、自らその特権を放棄できるかどうか、われながらまったく自信がない)


『王の眼』 1、2巻 江森備 角川書店
図書館で3巻まで開架で見つけて借りてきた。
3巻まで借りてきたのに、なぜ2巻までしか書いてないか。
それはあまりのくだらなさに2巻最後で読む気がしなくなったから〜♪
悪玉が実は善玉だったというどんでん返しの構成自体はすっごくいいんだから、もうちょいなんとかならんかったもんか。

(が、登場人物の名前忘れていま検索してみたら、名前は見つからなかったが、これ面白かったって人がけっこう見つかった。。。人間なんてララ〜ラ〜ララララ〜)


『くくり姫』 佐々木禎子 ハルキ文庫
雨乞いのために少女を生贄に捧げるプロローグシーンと、実の娘にセックスを強要してきた父親を娘がついに殺してしまう導入部分はよかったんだが、あとがな…。残虐シーンもあんまり続くと退屈です。(同じことをサドの小説読んだときにも思ったな)


『イギリスを食べつくす』 斎藤理子 主婦の友社
仕事の関係で何年かイギリスに住んでいた著者によるイギリス食事情。
歯切れのいい好きなタイプの文章でした。
それにしても、ステーキ&キドニーパイ、食べてみたい、みたい、みたい。。。。
屋台売りのフィッシュ&チップスも食べてみたい、みたい、みたい。。。。。


『ホビットの冒険』 J.R.R.トールキン 岩波書店
『指輪物語』は「王の帰還」公開後に読む! と決意したものの、辛抱たまらず、こっちを読んだ。
『指輪物語』より前に書かれた、ビルボがガンダルフに強要されドワーフたちと竜に奪われた宝物を取り返しに行く話。
横書きの岩波書店版を借りてしまったのでとても読みにくかった。
「旅の仲間」冒頭の誕生パーティーで、ビルボが子供たちに語っていたエピソードや、エルロンド王や、映画には登場しないがレゴラスの出身地である闇の森が出てきて楽しかったが、映画を観ずに読んでたら途中で投げ出してたかもしれない。
ビルボを仲間にいれるときのガンダルフって「こいつ、サイテー」だし〜。
そして、子供向けのため平仮名だらけだったせいかもしれないが、これを読む限りでは、瀬田貞二氏が名翻訳者として指輪の人たちから崇め奉られてるのがとっても不思議。
これって悪文の類の文章だと思うんだが。(が、どこまでが訳者のせいで、どこまでが原文の罪なのかは不明)


暁の天使たち4 二人の眠り姫』 茅田砂胡 中央公論新社
凶悪なタイトルにまず笑った。
ケリー、やっぱいい男だわ。おそろしく有能な上にルックスもいい男が奥さん熱愛してるのってポイント高いよな。
ついに女王も復活。次巻は7月だそうだ。た・の・し・み〜♪♪♪



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