本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。

『シルマリルの物語』上・下 J・R・R・トールキン 評論社
『指輪物語10 追補編』 J・R・R・トールキン 評論社
シルマリルは「アイヌリンダレ」「ヴァラクウェンタ」「クウェンタ シルマリオン」「アカルラベース」「力の指輪と第三紀のこと」の年代順の五編入り。
この本、作りがものすごく読者に不親切。ヴァラアルおよびマイアアル一覧、ノルドオル族系譜、見開き地図、この三つを冒頭につけといてくれりゃ、もっと読みやすかったと思うのよ〜。(地図は下巻についてんだけどさ、綴じ込みなのよ、五回折りなのよ、すっげえ開きにくいのよ。おまけにわたしが読んだのは、扱いに気をつけなきゃなんない図書館の本だったのよ)
これ読んで思ったんだが、シルマリルおよび指輪物語ってそもそも、元は一つだった言語が、分かれたり、分かれてそれぞれ変化したもののうち片方の一部がもう片方のもとに戻ったり、という状況でどんな風に変化するか、考えるためのシュミレーションモデルが発端だったような気がする。
普通の学者ならモデル作って役立てて終わりだったんだが。
「なんでこいつら、二つの部族に分かれるんだろう? で、分かれた部族の一部がなんで元の部族に出戻るんだ?」
とか、きっと考えちゃったのよ、イクスキューズを〜。
で、あれこれ考え出したら止まらなくなったのよ〜。
(それにしてもトルーキン、いま現在の英語にかなり不満あった人だったと思うのよ。少なくとも単数単語のケツに「s」つけて複数単語にするのは「だっせ〜」とか思ってたと思う)
ほんでもって、レゴラスがついに西渡りすることにしたときギムリも一緒に連れてったっての、噂には聞いてたが実際読んだら嬉しかったな〜♪ この二人に関しては、原作の「ぼっくらっはなっかよっし♪」より映画の見栄とか意地とか張り合って憎まれ口叩きあってる関係のほうが好き〜。一緒に西へ〜も、映画の二人で考えたほうが断然楽しい〜♪♪
ところで追補編はゴンドール執政家のくだりですが、白状します。
ソロンギルがアラゴルンだって気づかなかったのよ〜。で、デネソール生まれる前からソロンギルがエクセリオン二世に仕えてたんなら、ひょっとしてデネソールの父ちゃんって実はソロンギル?!とか、いま思えば恐ろしいこと考えてたのよお〜。(デネソールはエクセリオン二世の胤でない疑惑は捨てていないオレ)


『旅するサイコセラピスト』 ロバート・U・アカレッド 早川書房
引退したサイコセラピストが駆け出しの頃に出会って印象深かった患者たちの消息を訪ねるというサイコセラピスト版「舞踏会の手帖」。(つっても「舞踏会の手帖」あらすじ読んだだけで観てないんだけどさ)
面白かった。ノンフィクションとしては「うさんくさい」くらい面白かった。が、この「うさんくさい」くらいの面白さを、著者のまっとうさが救っている。四番目のメアリのとき、現在のメアリのあまりの充実ぶりに著者はかえってうろたえるんだが、最後に彼女にまだささやかな盗癖が残ってることを知って安心しちゃうとこなんか、ほっとさせられました。
あと患者以外で重要な登場人物にエーリッヒ・フロム氏がいる。三番目のセスのとこで登場するのだが、ドラマの中にちょっとだけ出てくんだが主人公に光明を与える役まわりみたいな感じでかっこよかった。


『クレオパトラの夢』 恩田陸 双葉社
舞台は函館市。主人公の妹の不倫相手の急死の謎と、その不倫相手の研究を追う人々の陰謀が、折り重なる物語。
この主人公恵弥がいいのよ♪ 女言葉で喋る美青年、しかもあまたの修羅場をくぐりぬけてきたプロ、なのよ♪ このタイプは普通は主人公カップルのよき相棒というか助け役になる役どころなので、これを主人公に持ってくるって、ものすごく気合の入った番外編を読んでるみたいな楽しさがあった。


『蛇行する川のほとり』全三巻 恩田陸 中央公論新社
佐藤史生の『亡き王女のための孔雀舞』(最近、ちほあるいははるのが日記でこれのパロをしてたので、読み返したばっかりで印象強いのかも)のあの雰囲気を、そのまま小説にしたような物語。
主な登場人物は四人の少女と二人の青年。その三人の少女のうち、焦点である香澄を除く三人が、順繰りに「見たものを語る人」を受け持ち、過去に起こった事件の真相が次第に明らかになっていく。
嫌いな人はもう全然ダメだと思うが、わたしは読んでる間中、ものすごく心地よかったっす、はい。


『バチカン・ミステリー』 ジョン・コーンウェル 徳間書店
1978年、在位わずか33日めに急死した法王ヨハネ・パウロ一世の死の謎を追うノンフィクション。
ヨハネ・パウロ一世って、ドラクエのXかYが発売された頃に読んでた二十世紀に在位したローマ法王の歴代記(本の名前は忘れたが、発売日に朝からゲーム屋前で開店待ちしながら読んでた記憶だけはあるの)で、ものすご〜く叙情的というか、まるで地に降りた精霊譚みたいに書かれてた人がいたけど、あれだったんかな?
欧州じゃ、ダイアナ妃の死並に盛り上がったミステリーらしいです、ヨハネ・パウロ一世の急死。
一応、自分の考えた真相を提示はしているのだが、それだけでは解決できない謎があることを認めているのは好ましかった。
で、この人の出した結論って、これまでの各種陰謀説とはまったく性格を異にするものだったのだが、安っぽい陰謀云々に較べて、よっぽど納得させられて、かえってゾッとさせられるものだった。


『トリノの聖骸布の謎』 リン・ピグネット、クライブ・プリンス 白水社
先月読んだ『失われた聖櫃』とこに書いた「イアン・ウィルソンはトリノの聖骸布をとりあげてたが、こっちが書かれたのは’94年なため、特命リサーチ200Xの聖骸布の回に較べて、ちょっと古臭いというか、食い足りない感じだった。」の、特命リサーチのネタ本ってこれだった模様。
リン・ピグネットは聖骸布信奉者であるイアン・ウィルソンの元カノジョで、共同著作者であるクライブ・プリンスは彼女の今カレらしい。で、途中で「ジョバンニ」なる謎の密告者が登場、おまけにリン・ピグネットの自宅が荒らされたりした事件を聖骸布信者の陰謀と疑うとこなんかもあり、このあたり、チョーうさんくさかった。
あと、聖骸布を作った方法はとても納得させられるものだったが、それをレオナルド・ダ=ヴィンチ製作と決め付けてるとこはなんだかなー。
先に特命リサーチのあれ、見てなかったら、後半の聖骸布製作の再現あたり、もっと興奮できたんだろうな〜。
が、第五章第六章あたり、聖骸布の歴史とテンプル騎士団とかシオン修道会の関わりや、欧米じゃベストセラーになったそうな『聖なる血と聖杯』(読みたくなって調べてみたら、これ邦訳されてない〜)の内容に触れてる部分はすっげえ面白かった。
(ほんでもって添付の図録の9番「レオナルドの死後に描かれた肖像画。(ウフィツィ美術館所蔵)」は必見!! 笑ったよお〜、あまりのお耽美さに〜。思わずスキャンしてmiwacoに送りつけちゃったよお〜。そしたらmiwacoが「あれ、なんかに似てると思ったら、エロイカでローマの刑事が描いたお色気少佐の似顔絵や〜」って)
(それにしても、聖遺物を崇めまくるってのはどうかね? こーゆーのこそ、「偶像崇拝」だと思うんだが)←わたしが考える「偶像崇拝」:像とか物とかの物質的な何かへの度のすぎた執着。なので信仰さえ持ち続けているなら踏み絵のときイエスの画像くらいがんがん踏んだってよかったと思う。だってたかが絵なんだから。


『終わらざりし物語』上・下 クリストファ・トルーキン編集 河出書房新社
父トルーキンの残した膨大なメモや覚書や未完原稿を息子のクリストファーが本としてまとめたもの。
トゥオルのゴンドリンまでの道のりやヌメノールの地誌やヌメノール第六代目の王アルダリオンとその王妃エレンディスの物語、ガンダルフが語る『ホビットの冒険』導入部やイスタリの説明、そのへんはほんっと番外編な感じですっごい楽しんだんだけど、一番読みたかったガラドリエル様とケレボルンのとこ、いや面白かった、面白かったんだが、混乱もさせられました。殆ど「日本書紀」しょっぱなあたりの延々続く「一に言う」みたいでな。でもケレボルンがどんな風にシンゴルと縁続きなのかもおかげで判明しました。
ところで訳、「固有名詞の表記はなるだけ評論社の『指輪物語』および『シルマリルの物語』に準じた」ということなのだが、
あちこちちょびっとだけ違ってて違和感あった。(が、『シルマリルの物語』新版は旧版と名詞表記が多少変わっているそうなので、そのせいだったのかも)
(で、思ったんだが、元は同じでも訳した人が違う場合、一番困るのは文体とかじゃなく、固有名詞の表記が違った場合なのよね〜)


『幻想建築術』 篠田真由美 祥伝社
幻想小説。寝たきり富豪の脳の中に構築された都、その都に住む人々を順繰りに主人公とした短編連作集。
序章長すぎ。ここ、三分の一くらいの長さで十分だったと思う。が、そこさえ過ぎれば、後は行け行けどんどん〜。重厚に構築された都、ひとつの物語が終わるごと、滅びの気配がほころびがしのびやかに進行していくさまがたまりません。建築探偵シリーズも大好きだけどキャラクターはすっごい魅力的ながら推理小説としてはイマイチ…なのよね。篠田真由美の真骨頂って、やっぱりこおゆう物語だと思う。
第二章の主人公である狂信の老女、聖堂で起居することを許されながら、お参りに来た人の喜捨で糊口をしのぎ、夜は冷たい床に直寝する生活ぶりなんか、なんというかもうたまらんかったな。第八章には笑った。すっごい夢枕獏の陰陽師で。


『ベーオウルフ』 ローズマリー・サトクリフ 沖積舎
トールキン教授といえば『ベーオウルフ』である。イギリスの古典の英雄叙事詩で、教授の本業はこれの研究であった。
つうわけで、これはやはり読んどくべきだろう…と図書館に予約しようとして岩波の忍足欣四郎氏訳のを見つけたが、一緒にこれを見つけてしまった。訳は井辻朱美である。翻訳が井辻朱美というだけで相当信用できるのはこれまでの経験からわかっている。というわけでもろとも予約し、同時に届き、岩波を早々に投げ出してこっちを読んだ。訳者あとがきによると「原点の骨子を生かしたストーリーで、英雄ベーオウルフの生涯のふたつの事件、妖怪グレンデル退治と竜退治を扱っている。それも、人物に現代的な肉付けをほどこそうとはせず、素朴で荒々しい古代人の生活を、できうるかぎり叙事詩そのままのタッチで描き出そうとしているようだ」そうなので、「ベオウルフ」と言われれば「FE 聖戦の系譜」(SFC)の、あの育てても育てても使えねーフォレストナイトしか思い浮かばなかったような奴には、これで十分だったかと。
ところで岩波文庫のほうのあとがき、一箇所トールキンについて触れてるとこがありました。「…、ファンタジー作家としても知られる英国の中世学者トールキンの「『ベーオウルフ』 怪物と批評家」(1936)のような、『ベーオウルフ』批評史上画期的な論文が発表された」、325頁ケツから二行目より、です。
(このあとがき、鉛筆の線引きだらけだったのよっ!! ケシゴムかけたおしたわよっ! 図書館で借りた本への書き込みで許されるのは、誤字誤植の訂正だけよっ! きっとレポートかなんか書くために借りた奴だろうが、あんたが線引いた箇所見ただけでも、あんたのレポートの陳腐さが透けて見えるぜ、馬鹿野郎)←つうか、図書館の本に線引いたり感想書き込んだりする奴の、線引き場所とか感想とかって、不思議なことに、ほぼ例外なくチョー陳腐なのよね。


『闇滴りし』 かわい有美子 小学館パレット文庫
舞台は平安京中期。廃太子された無冠の皇子と彼を慕う青年たち…。惟喬親王がチャーリーなら、陰陽師依亨がキャメロン・ディアス? 五尾の白狐春暁がルーシー・リューで、検非違使別当由朔がドリュー・バリモア? だったら蝦蟇の無白はボスレーか?(観たとこなのよ、フルスロットル。すっげえ痛快だったのよ〜。あれだけ頑張った娯楽作品を「肩の力を抜いて観るにはいいんじゃない」で済ませるアホとはいつでもケンカする用意はあるぜ、オレぁ)
(面子数がちょうどよかったばっかりに…。別に痛快平安京活劇じゃないんだけど…。ちょっとだけそーゆーとこもあるけど…)
由朔配下の清衡もイカス。続きを、続編を早く〜〜っっ!!!


『星をのんだかじや』 J.R.R.トールキン 評論社てのり文庫
これもし小学生の頃に読んでたら、絶対どっかに必ず残ってた話だと思う。
実に奇妙な味わいの物語。
が、背表紙のあらすじだけチェックなら絶対読んでなかったお話である。この陳腐なあらすじ、どうにかならんかったんか、評論社?
ほんでもって訳者あとがき、前半はいいのに後半が…。こおゆう読み解き方ってぜんぜんわたし好きじゃないわ、猪熊葉子さん。


『農夫ジャイルズの冒険』 J.R.R.トールキン 評論社てのり文庫
一介の農夫ジャイルズが、別にとりわけいい人でも悪い人でも勇敢でもないジャイルズが、ひょんなことから巨人を撃退したばっかりに竜退治を頼まれてしまい、それがまたどうにかなって、しまいにゃ一国を興すという、トールキン版太閤記。(笑)
愉快〜♪ ジャイルズの普通のおっさんぶりもさることながら、彼の犬、強気におもねり弱気にゃ威張り敵を前にすりゃ尻に帆掛けて逃げだすガーム、ナイスっ! ジャイルズが退治することになる黄金竜もキャラ立ってたな〜。ジャイルズと竜が竜の身代金を巡って交渉するとこなんか大好き〜。竜は結局命永らえるんだけど、よくよく思い出してみればこいつ、赤ん坊まで食い殺してる奴なのよ、あははは、大人すぎるぞ、トールキン。


封殺鬼27 終の神話・地号の章』 霜島ケイ 小学館キャンパス文庫
前々巻あとがきに「羅?(うう、出ない…。「日」偏に「候」で「ごう」です。インターネットよ、もっと伝奇に対応してくれ…)編も残すところあと二巻」とあったのだが、前巻で雲行きが怪しくなり…。今回、あとがきでまず作者が大笑いしてました。
前回で明かされた三貴神についての不審点には目から鱗が落ちましたが、今回の須佐之男の正体についても目から鱗が落ちました。
が、今回のあとがきの締めくくり、なんかこれがシリーズ最終章っぽいくて気にかかる〜。お、終わっちゃうの? 羅?編がシリーズ最終章なの?


『東方美人』 かわい有美子 ショコラノベルス
ソビエト連邦崩壊以前、海軍からKGBに引き抜かれたものの暗殺者としての適正に欠けることが判明、スパイとして教育された青年が、初めて派遣された西ベルリンで教官となった先輩スパイと恋におちる話。
と書くとなんか安っぽいスパイ物みたいだが、違うのよ〜。華々しい活劇なしの、ソビエトという国が抱えていた問題もきっちり書き込まれた、実に地に足のついたスパイ物なのよ〜。
続編、早く、早く読ませろ〜っっ!!>かわい有美子どの


暁の天使たち外伝1 舞闘会の華麗なる終演』 茅田砂胡 中央公論新社
外伝1となってるが、暁天最終巻+番外編一本っつう感じ。
が、今回、この著者の持ち味部分がかなり鼻について鬱陶しく……。


『妖精物語について ファンタジーの世界』 J・R・R・トールキン
エッセイというか論述文「妖精物語とは何か」に短編物語「ニグルの木の実」と詩「神話の創造」付。
「妖精物語とは何か」は、個々の作品の出来不出来でなく、ファンタジーというジャンルそのものを子供の読むものと頭ごなしに舐めている連中や、子供そのものを大人とは全く区別して舐めてかかっているいわゆる児童文学者たちへの、怒り爆裂のエッセイ。ああ、教授、わかる、わかるわ、その怒り〜っっ!! そしてどれだけ言葉を尽くしても、当の敵どもがまったくちっとも理解してくれないそのもどかしさ〜っっ!!
論を展開する上でしばしばチェスタトンを引用してくれてたのも「いやん、教授もチェスタトンを愛し敬する仲間だったのね〜♪」と嬉しかった。
「ニグルの木の実」はチャペックとかあと誰だろ、うーん、喉もとまで出かかってんだけど〜系列の味わいのお話。こおゆうの好き〜♪
「神話の創造」のしょっぱなに「神話は嘘だ、したがって価値はない、たとえ「銀」のように美しく」語られていようとも、と言った人へ」という序詞が添えられているのだが、クリストファ・トールキンによる序によると、この「人」とはナルニア国シリーズ著者で「二つの塔」SEE版特典映像でトールキンのマブダチと紹介されていたC・S・ルイスのことらしい。
おそらくトールキンにとって「指輪世界」は本業とは別の趣味であっても、いつもふと気づけばその世界に心がさまよっていくような、いわば「本気の遊び」だったのだ。なのにダチにとっちゃそういったことは単なる手遊び、「マジになるほどのもんじゃねえ」なんて、そら辛かっただろう、トールキン。。。

ところで訳者の猪熊葉子さん、オクスフォードに留学したときトールキンに師事したそうだが、「ベオウルフ」を「ビオウルフ」と表記してんのはそのせいか? 「実際の発音はこっちのほうが近いんですのよ、ほほほ」ってか。


『エマ』1巻 森薫 エンターブレイン
『プラネテス』4巻 幸村誠 講談社
『昴』1〜9巻 曽田正人 ビッグコミックス
『ONE・PIECE』32巻 尾田栄一郎 ジャンプコミックス
『バルバラ異界』2巻 萩尾望都 小学館
『ささらさや』2巻 幻冬舎コミックス
『鋼の錬金術師』7巻 荒川弘 ガンガンコミックス
『エマ』『プラネテス』『昴』は●べ家で読んだ。
『プラネテス』泣いた…。フィーが野良犬の首輪が子犬のときのまんまであることに気づいて外してやったとこで号泣…。が、本を読んでる人間がこういう状態になるのにカイもアコもヒメも慣れてるらしい。「こいつもかよ…」という顔をしていた…。
『昴』はバレエ物だけど、いや、これ、実に気持ちいい〜。
『バルバラ異界』、これ、アタリよ、アタリよ、むっちゃSFよ〜♪
ところでBOOKOFFの百均コーナーで5巻12巻除いて全部見つけ一気買いした『残酷な神が支配する』は、3巻あたりで止まっています。。。まさかこれほど支配欲を満たさなければ生きていけない人間がどうしようもなくいてしまうことや、己のために己を大事に思う誰かを犠牲に、しかも意識してではなく、してしまう人間がいてしまうことを真っ向から描いた話とは思わなかったもんで…。冒頭のシーンって何巻くらい? あんまり後ならここで投げ出す〜。



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