本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。

『ウスカバルドの末裔』前後編 たけうちりうと 講談社ホワイトハート文庫
異世界ファンタジー。ツボにはまる部分とはずれ部分が半々な話であった、ような気がする。
図書館で借りて一気読みして返却して数ヶ月(これ書いてるいま六月)、実は内容をよく覚えていない…。
もっぺん借りてこよ。


『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 闇の呪縛を打ち砕け』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 鏡の檻をつき破れ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 禍つ鎖を解き放て』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 六花に抱かれて眠れ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 黄泉に誘う風を追え』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 焔の刃を研ぎ澄ませ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 うつつの夢に鎮めの歌を』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 真紅の空を翔けあがれ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 光の導を指し示せ』 結城光流 角川ビーンズ文庫
『少年陰陽師 冥夜の帳を切り開け 』
 結城光流 角川ビーンズ文庫
安部晴明モノ。だけど、主人公は晴明の孫昌浩。だけど、晴明はまだ存命。
このじいちゃんと孫のじじ孫漫才がむっちゃくちゃ楽しい〜♪ たまんなく楽しい〜♪
で、副主人公が晴明の式神のひとり紅蓮なんすが、もののけ姿のときのがたまらん〜♪ 孫との漫才もたまらん〜♪
いやもう、これ、大当たり〜♪♪♪
異邦から鏡までが窮奇編というか藤原彰子救出編。歴史の授業もしくは古文の授業で習ったとおり、彰子は道長の娘で帝に入内して中宮になるあの人。だもんで、昌浩といい感じ〜になっても、ああ、これは悲恋になるっきゃないよなー、と半ば諦めて読んでたら。この手で来たか、こらもうびっくり。
禍つから焔までが風音編。彰子救出編がそーゆー次第なので、これもなんとかしてくれっだろうと読んでたら。。。 こりゃないぜ…。かわいそすぎるぜ、あの娘…。
うつつは番外短編四編入り。はらはらせずに読めて楽しかったっす。
真紅からが天狐編。冥夜読了時点で、晴明じいちゃん大ピンチ〜。頼む、死なせてくれるな。いつかは死ぬのはわかっているが、できたらシリーズ終わってから死なせてやってくれ…。


『宇宙誌』 松井孝典 徳間書店
ティモシー・フェリスの『宇宙博物誌』があんまり面白かったので、いっちょこのへんもあれこれ読んでみっかと開架漁ってきた一冊。
なんかいまいち面白くなかった〜〜〜。


『ウィッシュリスト 願い、かなえます』 オーエン・コルファー 理論社
アルテミス・ファウルシリーズのオーエン・コルファーのシリーズ外作品。
筒井康隆がたまに書く『わたしのグランパ』とか『愛のひだりがわ』とかに似た風合いの語り口。
ちんぴらの知り合いの押し込み強盗に加担して命を落とした主人公の少女だが、死んだそのとき、生きていた間の善行と悪行がちょうどプラスマイナスゼロだったため、死後の行き先が決まらず、天国に行くか地獄に行くかを決めるために、押し込み強盗の被害者だったじいさんの願いをかなえる、という課題を与えられる話。
じいさんと少女が次第にいいコンビになってくとこがすっごく楽しい。三つの願いがかなうとこもそれぞれケレンが効いてたりほっこりさせられたりして、すっごいいい感じ。これは当たり〜♪


『廃墟の歌声』 ジェラルド・カーシュ 晶文社
『壜の中の手記』を読んだときも思ったが、これまた、山田の、山田章博の挿絵つけて欲しい〜っっ!!なお話揃いな短編集。
13編入り。うち4編はカームジンというじいさんが現役時代にやらかしたというでっかいヤマの自慢話。これ、むっちゃ愉快。中でもゴーギャンの贋作を転売して大もうけする「重ね着した名画」はむちゃくちゃ痛快。


『月下秘抄 天の抄』 麻城ゆう 角川ビーンズ文庫
『月下秘抄 地の抄』 麻城ゆう 角川ビーンズ文庫
『月下秘抄 風の祭り』 麻城ゆう 角川ビーンズ文庫
ファンタジー。甦ってしまった凶悪な魔女を再び封印するために、そもそも魔女を封印していた六つの精霊にとりつかれた人たちが次第にひとつグループに集まっていく話。
グループのリーダーみたいな存在だけど精霊とは無関係な謎の男ガイの正体には「な〜んだ…」とちょっとすっきりしないというかがっかりさせられたけど、そこそこ佳作。そこそこ面白い。
で、本編が「天の抄」と「地の抄」で、「風の祭り」はメンバーのひとり、三眼竜の先祖返りのシュタルの過去の話。これはよかった。この結末にはすっごいカタルシスがあった。


『真名の系譜 魂郷篇』 こづみ那巳 角川ビーンズ文庫
『真名の系譜 言ノ領篇』 こづみ那巳 角川ビーンズ文庫
『真名の系譜 睡郷篇』 こづみ那巳 角川ビーンズ文庫
美原図書館のライトノベルズコーナー漁ってて軽い気持ちで借りてきた三冊。

ばりげろごっつい面白い〜っっっ!!!

伝奇ファンタジー。あらすじはここ読んでください。尽興のキャラクターがいまいちうざかったので「魂郷篇」じゃちょいだれてたんだが、「言ノ領篇」からもう行け行けどんどん。「睡郷篇」を読み終わったときゃ、十分ほど呆然としたあとで、またも「魂郷篇」から読み返しちまい、いきなり三周しちゃったよおおお。三周目にいたっちゃ、梓ばあちゃん出てきたとたんに泣いちゃったよおおお。
ところが、こりゃもう手元に置くっきゃないと思ったら。。。
絶版中。。。。
それでも「魂郷篇」と「言ノ領篇」はAMAZONマーケットプレイスに出物があったんで購入できたが、「睡郷篇」は出品されてるもんの定価の2.5倍くらいのお値段。。。 どおしよお…と悩んだが、ちょっととんでもないルートでまっさらさらのをプラス送料だけでゲットできました。いや、なんでも泣きついてみるもんす。ほんとうにありがとうございます。
(それにしてもこんな面白い本が発売から三年で絶版だなんて、絶版だなんて、世の中なんか間違っちょる)
著者本人のサイトで番外編もいっぱい読めます。さらに続編も同人誌で出てたのですが、こっちは売り切れたばっかでした。畜生。いま再版待ちです。
図書館で借りて読んで〜。読んで面白かったら同人版続編購入希望エントリーして〜。そこそこ数集まったら再版してくれると思うのよおおおお。


『ローマ人の物語]V 最後の努力』 塩野七生 新潮社
わりと今回さくさく読んだな、わたし。
ついにコンスタンティヌス帝です。都はビザンティウム(コンスタンチノーブル、イスタンブール)にお引越ししてしまいました。ミラノ勅令によって信教の自由が認められ、キリスト教徒が弾圧されることもなくなりました。

ウィキペディアで「ローマ帝国」をひいてみたところ、このあと西ローマ帝国ってのもできるらしい。次巻はそのへんがちゃんとわかるかな〜。(なんべんも言うが、歴史の教科書で「東ローマ帝国滅亡」がなんでそんなに大事件として扱われてるか、このシリーズ読むまで、てんでわかっちゃいなかったのよ〜)
これ読んだあとで「キング・アーサー」観たんすが、西暦415年のお話でローマ軍がイギリスから撤退しようかって話でそのローマ軍の司令官の故郷が「ローマの都」だったんす。でも都は330年にビザンティウムにお引越ししてて、ウィキペディアによるとローマが東西に分裂したのが395年、つうことはあの司令官は西ローマの司令官?でもやっぱりウィキペディアによると、西ローマの都は「はじめミラノで後にラヴェンナ」だそうなんですが。
(普通なら「面白けりゃ細かいとこはどうでもいいじゃん〜」なわたしですが、「キング・アーサー」ぜんっぜん面白くなかった上に「ただの娯楽ドラマにゃしねーぜ。史実に忠実な歴史ドラマだぜ」姿勢にかえってむかついたもんで。あの後味くそわりー「トレーニング・デイ」の監督だからまったく期待しないで観たんだけどさー)

(アーサー物では、サム・ニール主演の「エクスカリバー 聖剣伝説」、これ、むっちゃたまらんよかったっす)


『螺旋の月』 朝香祥 小学館パレット文庫
思いがけない奴が悪役でしたが、びっくりはさせられたけど、なんかがっかり。別に犯人作ってほしかったな。


『道士さまといっしょ』 三雲岳斗 電撃文庫
『道士さまにおねがい』 三雲岳斗 電撃文庫
しょっぱなからヴァレンシュタイン王家のぷっつん公主にハートを射抜かれてしまいました。こんな子、大好き〜vvvvv
女の子&女性キャラ、みんな好き〜vvvvv こーゆードタバタコメディ、大好き〜〜vvvvv
が、流哉と映希を色恋にもってくのはやめてくれ。なんか納得いかん。ランブルフィッシュでも、沙樹と瞳子のラブコメ部分だけはわたし的には邪魔なのよ〜。ラブ抜きのただのコメディのが絶対に面白いと思うのよ、どっちも。


『カントリー通信簿』1、2巻 文月今日子 宙出版
『HUNTER×HUNTER』21巻 富樫義博 集英社
『チキタ★GUGU』5巻 TONO 朝日ソノラマ
『カルバニア物語』9巻 TONO 徳間書店
『笑わない人魚』 今市子 あおば出版
文月今日子は「フリージアの恋」でデビューしたときからずっと大好きなのだが、再録本とか出るようになってから買いにくくなりました。いくら大好きでもダブる余裕はないのよ、うちの本棚〜。
『カルバニア』は「コーディの金髪」、むっちゃ好き。こーゆーオチの話、大好き〜。
『笑わない人魚』はホモ漫画ばっかりの短編集。これ、ハズレなし、どの話もみんな好き。



INDEX書庫