本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。

『オテルモル』 栗田有起 集英社
朝日新聞の日曜欄にお薦めされて図書館に予約して読んだ。
双子の妹は入院中、両親は妹に付き添ってて、妹のダンナとその娘と同居する女性が、フロントも客室もすべて地下にあるけったいな会員制ホテルの受付に就職する話。
ホテルの設定もいい感じ〜で、仕事を指導してくれる客室係の人がこれまたいい感じ〜で、女性が家族、特に妹と交わす会話がさらにまたまたいい感じ〜。クライマックス、彼女の勤めるホテルに妹が泊まることになり、なんか破綻が起きるんじゃ…とドキドキさせられたが、無事にエンディングへ至ってほっとしました。
この人の文章、わたし、好きだわ。他にも書いてるらしいのでそっちも読みたい。


池袋ウエストゲートパークX 反自殺クラブ』 石田衣良 文藝春秋
いや、もう、マンネリ。だが、そのマンネリが愉しい。
しがないコラム書きににして果物屋の店番マコトが尽きせぬ悪をコネクションを駆使して退治するのが痛快。
それにしても、コネって大事だ。


『締切前はキスだけ!』 新田一実 桜桃書房
いつも原稿あがるのがデッドラインぎりぎりのハードボイルド作家×同僚の不慮の病気から彼の担当を突然引き継ぐことになった編集者。
ハズレ続けて引いて「ちっ、もう読むかい」と買うのやめてしばらくして図書館とかBOOKOFFで買うのやめてから出た本に出くわしてつい出来心で借りるか買うかしたらアタリだったりするのよね、この作家。これはアタリ〜。受がそれなりのスキルのある編集者で、もともとゲイで、しかも恋愛沙汰にもそれなりにこなれてる奴だったところが特に◎。


『Cの福音』 楡周平 宝島社
『続・Cの福音 猛禽の宴』 楡周平 宝島社
『ターゲット』 楡周平 宝島社
『朝倉恭介 Cの福音・完結篇』 楡周平 宝島社
恭介のダチの父ちゃんのマフィアのドンとか、『続・C』で恭介と知り合うヘリのパイロットとか脇はよかったんすが。
朝倉恭介が好きになれなかったんです…。男が思い描くかっちょええ男ってか? せめて外見だけでも日本橋(大阪。東京なら秋葉原)うろつく典型的小太りオタクだったとかなら、まだしも愛が持てたと思うわ…。


『六千扉の森 ジェイダイドの封印』 こづみ那巳 角川ビーンズ文庫
異世界ファンタジー。法の国窟古に300年ぶりに瑠璃玄鳥が現れ、古式にのっとり王子の花嫁を選ぶ儀式がとりおこなわれたのだが、その瑠璃玄鳥、彩華の姫魔女が逃亡者を追跡するために放ったものだった。
これもやっぱりすっげえ面白いっ! 四千扉め、死の国へ王子が姫魔女を追ってくとこなんかもうたまりません。そして呪の言葉がどれもかっちょいい。いや、いいっす、こづみ那巳〜。もっともっともっと読みたいっっ!!!


『風の王国 竜の棲む淵』 毛利志生子 集英社コバルト文庫
半年分読んだっきり積み上げてあった本を発行日で月ごとに分けて一気書きしてるんですが、どうもどっかで積むのがずれたみたい。だってこれ3月刊だもん。毛利志生子は発売日に買ってその日に読んでるはずだもん。
ま、いーか。
風の王国第四作め。リュカがうっとうしかった…。翠蘭は終わり近くまで記憶喪失のままだし、ラセルもなかなか見つからないし。ちょいまどろっこしかったっす。


『ドクター×ボクサー7 ボクサーは犬に勝つ』 剛しいら クリスタル文庫
完結篇。ああ、ついに終わってしまったよ〜。
徹が正気を取り戻したあと、もうちょい読ませて欲しかったよ〜。
が、いい完結篇でした。


『彩雲国物語 漆黒の月の宴』 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫
茶州入り篇後編。
あいかわらず面白い、面白いんだが。
春姫にあの能力つけたのはちょいやりすぎというか、なんかもうちょっと似てても控えめっつうか、もうちょい縛りがあるっつうか、そーゆーのはなかったんでしょうか。
ほんで、大悪朔洵のあの最後にも、なんかいまいち納得できんというか、すっきりせんというか。


『アダルシャンの花嫁』 雨川恵 角川ビーンズ文庫
『ハルシフォンの英雄』 雨川恵 角川ビーンズ文庫
前記の『彩雲国物語』に全プレ応募券がついてたのよ。彩雲国の書き下ろし録りおろしドラマCDの全プレだったのよ。おまけに番外編載った小冊子もついてくんのよ。
ところがこれに応募するには、さらに二枚、応募券が必要なのであった…。しかも応募券付の帯があんのは、この月の新刊分とその作家の旧作のみ。
『彩雲国』、前の月に既刊全部そろえたとこやったっちゅうねん。結城光流の新刊はなかったから、少年陰陽師えいやっとそろえるわけにもいかず、が、全プレはほしい〜〜〜。
で、ちょうど二冊目が出たとこだったこれをしょーがなしに買ったんすが。
おかげでこれをとりこぼさずにすんだのはありがたいですが、あんな阿漕なまね、あれっきりにしてくれ、角川ビーンズ文庫っ。
異世界もの。が魔法はいまんとこ出てこない。
大陸の北方、比較的新興の国の王弟が和睦の条件として大国で由緒もある帝国の姫君を娶ることを王である異母兄にしいられるが、この花嫁、まだ10歳。。。
で、この姫君が可愛い。たまんなく可愛い。『英雄』では、王と弟のブラコンラブラブぶりにあてられました。
ちなみにブラコンの王様、「国王ユーゼリクスは、可能な限り戦は避けた。手を出すときは早かったが、それは交渉の決裂を見切るのが早いからである。(中略)戦果などは政略の餌になって初めて価値があるとでも思っていそうだ」(『英雄』93頁より無断転載)、いや、ここ、しびれた。戦争が起こる話を書いている作家でここまでわかって書いている作家が、さてどれだけいることか。
それにしてもまだ届かないんすが、全プレのドラマCD&特製小冊子。。。(6月16日現在)


『君の心に天使の輪』 たけうちりうと 小学館パレット文庫
間違って先に『夢に囁く天使の声』を読んでしまったが、こっちが祁内ものの第一作。
二編入り。ひとつは技術ばっかり一人前な駆け出しのカメラマンが殻を破る話。ヨシキリの母親の死の真実に泣いた。もうひとつは一種のアマデウスもの。天才の子守に疲れ果てた男が彼を裏切ろうとしてすんでのところで思いとどまる話。こっちもほんとにいい話であった。


『きみはぼくを自由にできる』 金丸マキ 集英社コバルト文庫
美大受験生×美大受験生用予備校のセンセ。
攻にも受にもシンパシー覚えず。


『封殺鬼28 終の神話・人祇の章』 霜島ケイ 小学館キャンパス文庫
ああ、ついに、ついに終わってしまったよ〜〜〜。
大団円のとこに超大満足〜、中でも御景兄ナイス♪、だったんだが、そこにいたるまでがな…。なんかたるかったな…。そういえばお正月にNHKで放映された岡田くんが中臣鎌足演ったドラマ、くそ面白くねー最低ドラマだったが、高島礼子の宝皇女だけはたまりませんでしたな。


『扉の書』 安田晶 講談社X文庫
途中までは面白かった、面白かったんだが、なんか話がちっとも期待したように膨らんでいかず、こじんまりと終わってしまったよ…。塔にひとり住む魔法使いとか、地底人の生態とかは、どきどきわくわくしたんだがなー。


『眠る探偵T 人形の爪』 榎田尤利 講談社X文庫
JUNEノベルズから出てた『眠る探偵』の続編。なのか? それとももうあっちはなかったことにすんのか?
イラストが石原理になったのは嬉しい。
ノベルズには出てこなかった槙っつうサイコキラーがこっちでは登場。


『ランブルフィッシュ9 大会開幕奇襲編』 三雲岳斗 角川スニーカー文庫
SRのシーンにはこの実際の試合を使うにしても、白黒両天使はフツースタジオ別撮りで合成だろーっ。
という不満はあるにしろ、いや、やっと役に立ったね、瞳子の部屋のトラップ♪ あそこにユーリアンってのも、ミスマッチで愉快。
恵里谷の巻き返しはあるのか? 次巻〜、次巻早く〜〜。


『舞姫 テレプシコーラ』2、3巻 山岸涼子 メディア・ファクトリー
『ツタンカーメン』3、4巻 山岸涼子 潮出版社
『雲を殺した男』 今市子 集英社
『輝夜姫』27巻 清水玲子
『OL進化論』22巻 秋月りす 講談社
『ハチミツとクローバー』7巻 羽海野チカ 集英社
『最遊記RELOAD』5巻 峰倉かずや 一迅社
山岸涼子四冊はBOOKOFFでまとめて見つけました。ありがとう、うちの近所のBOOKOFFにこの四冊、まとめ売りしてくれた人〜。
テレプシコーラ、もう7巻まで出てるのよね。4巻以降もBOOKOFFで探してんですが、なかなかないっす〜。
輝夜姫、ついに完結。カタルシスある完結編であった。

ハチクロ、アニメ始まってっけど、時間が時間なんで、二回目ちょろっと見ただけなのよ〜。



INDEX書庫