本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハー
ト文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。

『斎姫異聞』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 月光真珠』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 六花風舞』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 夢幻調伏』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 満天星降』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 暁闇新皇』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 燐火鎮魂』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 諒闇無明』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 陽炎羽交』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 花衣花戦』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 宝珠双璧』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 天離熾火』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 斎庭穂垂』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 貴人花葬』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 幻月影睡』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 斎姫繚乱』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 積善白花』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 火炎藤葛』 宮乃崎桜子 講談社X文庫
『斎姫異聞 龍棲宝珠』 宮乃崎桜子 講談社X文庫 
抜けはないか? 字は間違ってないか?
あんまり一気に読んだので、細かいこたあもうまったく覚えてねー。
宮さまが両性具有という設定はあんまり好きではなかったので、第一部終わって女性になってよかったっす。女性になったのにもきちんとしたエクスキューズあったし。
が、巻を重ねるごとに宮さまがヘタレになってくのが…。がっとかっちょええとこ、見せて欲しいっす。
それにしても、ほんと、一気だな、オレ…。(自分で自分に呆れている)

キャラクターでは、視る力だけはあるもののあかんたれの陰陽師、名前忘れた〜、が一番好き。義明もいい奴なんだがな。義明の弟、やっぱり名前忘れた、も好き。


『許可証をください!』 烏城あきら 二見書房
『許可証をください! 慰安旅行に連れてって』 烏城あきら 二見書房
ご本人のサイトでこづみ那巳が「別名義でも本を出している」と書いてあったがその別名義は伏せていた。で、たぶんこっちのほうだと思い、検索して見つけた。
が、これは…。ロマンス以外の部分がすっごいよかったっす。つか、ロマンス部分、はっきり言って邪魔。。。


『Lins』 烏城あきら 二見書房
これはアタリ〜♪ 美容師×サラリーマン。本編&後日談に分かれてるわけでもないのに、ちょうど真ん中くらいでできあがって、その後の話もたっぷり読ませてもらえたのが新鮮。(が、話し言葉の語尾にカタカナの「サ」がつくことが間々あるのがちょっと…)


『セカンドクリエイション 素粒子物理学を創った人々』上・下 ロバート・P・クリース、チャールズ・C・マン 早川書房 
タイトルそのまんま。X線の発見に始まって、ニュートリノ検出寸前くらいまでの、素粒子物理学の歴史&素粒子物理学者のエピソード。
素粒子のことについてはやっぱりようわかりませんでしたが、学者たちのエピソードが面白くて、全部読んでしまいました。
で、先に読んで面白かったティモシー・フェリスの『宇宙博物誌 銀河の時代』とこれ、両方ピックアップしている推薦リストを発見、ここ。リストタイトルもいかしているので、他の本も読んでみようと思う。


『ブラフマンの埋葬』 小川洋子 講談社
滞在資格は芸術家であることのみという別荘地のとある館の管理人をする「ぼく」と森で拾った「ブラフマン」との一夏の生活。
「ブラフマン」がどんな動物なのかは謎なままだが、「ぼく」によって描写される「ブラフマン」はものすごく愛らしい。淡々とした生活ぶりは読んでて心地よかったが、そしてタイトルがこうなのだから最後は埋葬するしかなかったわけだが、死なさず終わって欲しかったな〜。


『グラスホッパー』 伊坂幸太郎 角川書店
さんざんはらはらさせてもらった挙句、見事にあざむかれました。
やっぱいいわ、すごいわ、伊坂幸太郎。しょっぱなでギヴアップした『アヒルと鴨のコインロッカー』、やっぱ再チャレンジすべきか。


『那智と銀狼 風と共に祓え!』 霜島ケイ 角川ビーンズ文庫
『那智と銀狼 祓うのは奴らだ!』 霜島ケイ 角川ビーンズ文庫


『誓いは小さく囁くように』 榎田尤利 シャイノベルズ
ブライダル・プランニング会社の社長×今は仕事をやめているマリエ・デザイナー。
社長はいい男だったんだが、受のデザイナーがなんかイマイチ…。ストーリーもなんだかな。デザイナーが仕事やめた原因もなんかいまひとつ納得いかず。この二人がくっつく過程にも納得いかず。


『あやし 〜怪〜』 宮部みゆき 角川書店
江戸もの奇譚短編集。
そんなに無茶苦茶怖いことはない。(が、こーゆーのが苦手な人にはひょっとしたら相当怖いかも)
読後感は、なんとはなしに物悲しかったり、ちょっとほっこりさせられたり、色々。


『物理法則はいかにして発見されたか』 R・P・ファインマン 岩波現代文庫
ここで紹介されてた本。『ご冗談でしょう、ファインマンさん』は持ってるが、それ以外のは読んだことなかった。
ファインマン先生(教授、とか、博士、つうより、先生って言いたくなるよね、ファインマンって)がカリフォルニア理工科大学の1,2年生に対して行った物理学入門講義を書き起こしたものなのだそうだ。
ありがとおおっっっ、ファインマン先生っ!! 
やっと、やっとわかりました、納得いきました、ウラシマ効果の理由がっっ!!!
畜生、観測者だのなんだのごたく並べず、ずばっとこう言ってくれりゃ、話は早かったんだよー。「なるものはなる」な伊東四郎風断定も気持ちよかったっす〜。ほんで、そうか、これで「時間」が固定値じゃなくなるから、つられて空間も変数になっちゃうのか〜。(といっても、わたしの頭の中では A+B=固定値 Aが5だったらBはいつでも固定値−5だけど、Aが1になったり8になったりすりゃ、そらBもかわるよな、ぐらいの認識なわけですが)


『眠る探偵U 鏡よ鏡』 榎田尤利 講談社X文庫
激烈な睡眠障害持ちで近くで眠る人の夢を覗き見る能力をもつ探偵と娘と異母弟の助手の話第二弾。
ほんで、ジュネノベルズのほうの『眠る探偵』に収録されてる探偵と異母弟の出会いの話がまんま再録されていた。こゆの、やめて…。

あと、槙に食傷…。


『それでもあなたに恋をする』 樹川さとみ 集英社コバルト文庫
異世界もの。幼い頃自分をバカにした男を見返すために必死でいい女になって相手を惚れさせてからこっぴどく振ってやろうとした女の子が、その男と結局うまくいっちゃう話。
なんか、本当なら全五巻から八巻ものの長い話を、主人公の女の子と相手の男を中心にしたあらすじにまとめたもんを読まさせられた気がする。


『彩雲国物語 朱にまじわれば紅』 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫
番外編集。本編前のが一本、2巻と3巻の間の話が二本、あとがきのあとにボーナストラック一本。
本編ではこれまで八人中一人しか判明してなかった八仙だが、この番外編でさらに二人判明。どちらも既出の人物。お医者さんのほうはともかく、某女性のほうはちょいびっくり〜。茶州の騒動が一段落したら都に話戻して八仙編するつもりの伏線か? 残る五仙のうちすでに既出の人物はいるのか?
秀麗風邪ひき編の黎深がむっちゃ可愛い。


『ドクター×ボクサー ライバルは犬に勝つ』 剛しいら クリスタル文庫
坂本と西條の番外編。本編クライマックスの西條が徹に顎砕かれたあとの話だったとこが嬉しかった。実に読み心地のよい番外編でした。


『クラッシュ・アイス!』 水無月さらら ビブロス
水無月だったのか…。記憶の中でたけうちりうとの本になっていた…。
ダークサイドなアイスマン。兄×弟。主人公はヤクザ御用達のもぐり医師。14年前に父と兄を亡くし、天涯孤独だった彼なのだが、大好きだった兄が知り合いの科学者が開発したあやしげな技術によって氷漬けで仮死状態になっているのが判明し…。とか書くとなんかいかにもウソくせー話みたいだけど、違う、違うんだ、薄氷一枚んとこでぎりぎり説得力ある奇跡の作品なのだ。

いや、わたし、この話、むっちゃ好きだ。


『小説鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷』 井上真 スクウェア・エニックス
『小説鋼の錬金術師4 遠い空の下で』 井上真 スクウェア・エニックス 
4の「ロイの休日」だけ読んで、ずっとお積み上げコーナーに放置していた…。(最近原作を一気読みアニメを一気見したロイヤル・プリンセス・祐子に「小説版も読む?」と尋ねたら「読む読む〜」だそうなので、貸す前に読まねば〜とやっと手をつけた。ちなみに1と2が見当たらん。うーん、どこにしまったんだ、オレ)(あとね、こないだ金枝篇読み返そうとしたら、全五巻、丸ごとなかったの。で、××に貸したまんまだったのを思い出したの。返しやがれっつうの)
3は理想郷を作ろうとした人々がいつしか、殴られた痛みだけはよく覚えてんのに、知らず殴る立場になってた話。が、親玉を悪人にしたせいで、話が薄っぺらになったと思う。
4はエドが国家錬金術師になって一年後くらい、訪れた村で幼馴染に再会する話&マスタング・ヒューズ・アームストロング三人が子供だけの村を訪れる話。ごめんよ、アームストロング中佐、ちょっと「あんた邪魔かも…」とか思っちゃったわたしを許して。


『砂の下の夢』1巻 TONO 秋田書店
『愛がなくても喰ってゆけます』 よしながふみ 太田書店
『Landreaall』1〜5巻 おがきちか 一賽社
『エビアンワンダー』1、2巻 おがきちか 少年画報社
『エビアンワンダーREACT』1巻 おがきちか 一賽社
『空中楼閣の住人』 波津彬子 小学館
よしながふみのはレストラン紹介本。バジルソースは松の実砕いて入れりゃコクが出て甘くなります。焼肉店、塩タンハラミカルビは旨くてあたりまえ、勝負は赤せん、てっちゃん、腎臓だろう〜(が、腎臓は厚めに切ったのを強火で両面じゃっと焼いてカラシウスターソースで食うのが一番旨いので、自分とこで丸ごと解体している肉屋で買ってきて家で喰うに限る)。味付けに料理の話が出てくんのはいいんだが、こおゆう「グルメ本」〜だとイマイチ、よしながふみ。(「娘がトンチキなかっこうするとなんで母親って怒るんだろうねえ」(うちはばばあがよく怒ったもんさ)とか、塩とらないと身体がだるくなる、って話とかは好き。焼肉屋編に出てきた、学習能力のないにいちゃんも愉快であった。)
おがきちかは一気買い、一気読み。スラムダンクの仙×越本でおがきちかを知ったのだが、ちょっと変わった線描く人で、話も好きで、ずっと買ってた。後にネットでサイトを見つけ、花丸木ちか名義で商業誌の仕事をしているのが判明したが、なんかロリっぽい本を出してそうな感じで、放置してあった。がこの月、わんだーらんど中百舌鳥店でこのへんが全部平積みされてて、面白そうだ、と一気買い。おのが衝動に悔いなし。どっちのシリーズもすっげえいい。



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