本読み月記


【ジャンル分け】 元々日本語で書かれた大人向け小説
元々日本語で書かれたジュブナイル小説。
日本語で書かれた小説以外のもの。

元は外国語で書かれていて、翻訳されたもの。

乙女のためのホモ小説
コミックス

われながら、なんつう荒くたい分け方であることよ。
ええっと、大人向けかジュブナイルかは、出版元の意向そのまんまです。角川スニーカー文庫とか講談社ティーンズハート文庫とかコバルト文庫とかは、どんだけ立派な作品でもジュブナイルに入れてます。逆もそう。

『夢の守り人』 上橋菜穂子 偕成社
『虚空の旅人』 上橋菜穂子 偕成社
『神の守り人 来訪編』 上橋菜穂子 偕成社
『神の守り人 帰還編』 上橋菜穂子 偕成社
『蒼路の旅人』 上橋菜穂子 偕成社
図書館。
いま気づいたんですが、女用心棒バルサが主人公のときが「守り人」で、新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが主人公のときが「旅人」なのね。
『夢の守り人』。歌声の素晴らしさゆえ水辺の歌好きな木霊リーにとりつかれ、とてつもない長い命を与えられるという、<木霊の想い人(リー・トゥ・ルエン)>。たまたまバルサが奴隷商人からすくったのは、実在の<木霊の想い人(リー・トゥ・ルエン)>だった。その頃、バルサの古馴染みの薬草師タンダの姪が正体不明の眠りに陥り、チャグムの異母兄である第一皇子を病で亡くした第一王妃もやはり魂が体にいない眠りにとらわれ、その夢は兄の死によって皇太子にならざるを得なかったチャグムをも捕らえに来る。
『虚空の旅人』。隣国サンガル王国の即位の儀に招かれた新ヨゴ皇国のチャグムと星読博士にしてチャグムの相談役であるシュガは、海の向こうの貪欲なタルシュ帝国がこちらの大陸への足がかりのため、サンガル王国に仕掛けた謀略に巻き込まれる。
『神の守り人』二編。新ヨゴ皇国の東のロタ山脈の向こう側のロタ王国。国境を越えてすぐの場所で毎年開かれる草市に出かけたタンダとバルサだが、人身売買組織によって売買されようとしていた幼い兄妹をバルサが救おうとしたことから、<猟犬カシャルと呼ばれるロタ王国の王家子飼いの監視者の内部で起こりつつあった謀略に巻き込まれる。
『蒼路の旅人』。父である帝に疎まれているチャグムは第三皇子の誕生から難しい立場におかれている。そんな中、ついに海向こうのタルシュ帝国が隣国サンガル王国に攻め込む。皇国が派遣した援軍に同行したチャグムは帝国の虜囚となり…。
と書いてて思い知ったが、上橋菜穂子の本ってあらすじ超書きにくい〜。
ここまで行け行けどんどん一気読みしてしまったが、このシリーズ、あと一冊しか既刊がないの〜。しかもそれ、図書館でいま14人待ちなの〜。このシリーズとは別のが今月出てるんですが、朝日新聞に載ってたそれの広告がそもそも上橋菜穂子一気読みするきっかけだったんですが、こっちは19人待ちだぜ、ベイビー。


『今日からマ王?!』喬林知 角川ビーンズ文庫
新品購入。
まっとうなファンタジー好きにはこのシリーズ、しょーもないギャグとかいちびりが多すぎるのだが、それでもついずるずる読み続けてるぜ、新刊もまた買っちまったぜ。
番外編集。魔王の養女であるグレタの毒女アニシナへの傾倒ぶりがおかしかった。が、こないだのグランプリシリーズフランス編でひさしぶりに赤毛の大美女アニシナ&金髪優男ペーゼラをほぼリアルタイムで拝めただけに、苦虫噛み潰したようなグウェンダルにひさびさの違和感が。(アニシナも見た目は富士真奈美系強面の大美女だが、その外見を裏切る甘ったれな喋りが可愛くて、とても毒女には…。が、マ王の毒女アニシナさんは大好き〜。アニシナさんに振り回されるグウェンダルも大好き〜)


『イエスの古文書』上・下 アーヴィング・ウォーレス 扶桑社ミステリー文庫
図書館。
アメリカの広告会社の社長ランダルのもとに、新しい新約聖書発行キャンペーン計画の仕事が極秘裏に持ち込まれる。「なにをいまさら新しい新約聖書?」と思ったランダルだが、その新しい新約聖書とは、つい数年前ローマで発掘されたばかりのイエスの実弟ヤコブによる福音書をあらたに加えた新約聖書であった。しかもそのヤコブの福音書によると、イエスはゴルゴダでは死なず、その後も伝道活動を続け、最後にはローマに到達したという。
元は『「新約聖書』発行計画』という書名で新潮文庫から出ていたものを、『ダ=ヴィンチ・コード』のブレイクで、タイトルをそれらしく変えて扶桑社が出したものらしい。
ミステリとしては可もなく不可もなし。結末も、ま、ありがち。ヤコブの福音書の内容にもところどころ触れられているが、なんで登場人物が感動するのかもいまいち不明。上巻のジェフリーズ教授による新約聖書についてのレクチャー部分はすっごい面白かった。


『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』 神永学 文芸社
図書館。
朝日新聞日曜版の読書欄の書店コーナーだったかな?で紹介されてたので読んでみた。
心霊現象に出くわして以来、眠り続けている友人を心配した女子大生晴香が、先輩の伝手をたどり、霊が見えるという青年に相談を持ちかける。その青年が八雲。生まれながらにして片目が赤く、しかもその目は霊を見ることができたため、両親に疎まれて育つ。
フツーに面白くなかった…。八雲というキャラクターがわたしにはぜんぜん魅力的じゃなかった。「トンネルの闇」での一緒に相談に現れたというだけで凄い感じの悪い男をしつこく晴香の彼氏呼ばわりするとこなんか、すげーガキ。幼すぎ。その晴香が初めて八雲の赤い片目を「綺麗」と表したっつう設定もなんだかとほほ。

が、こんなのがもう6巻まで出てて、しかも売れてるそうなのだ。1巻はへろへろだが、この後すげー面白くなったりするのだろうか? とりあえず全部読んでみるべきか?


『狐笛のかなた』 上橋菜穂子 理論社
図書館。
産婆をする祖母と村はずれの森に2人暮らす小夜。その森のさらに奥、呪いをかけられたとかで森陰屋敷に閉じ込められるように暮らす小春丸。“あわい”に生まれ、呪者に使役される子狐“野火”。三名の運命はやがて絡まりあい…。
ああ、やっぱり上橋菜穂子の物語ってあらすじ書きにくい〜。
が、これもすげーよかったよおおおおお。とりわけ結末の美しさ心地よさときたら…。


『チョコレートコスモス』 恩田陸 毎日新聞社
図書館。

あはははは、
むっちゃ『ガラスの仮面』〜っっっ!!!

響子が姫川亜弓で、飛鳥が北島マヤ。
劇団ゼロの公演「目的地」の上演あたりから俄然面白くなり、女の2人芝居のオーディションからもうテンションあがりっぱなし〜♪

『ガラスの仮面』好きには超お薦め〜♪


『.hack//zero vol.1 ファントム・ペイン』 横手美智子 角川スニーカー文庫
古本購入。
「デカレンジャー」や「マジレンジャー」、横手美智子が脚本の回はすげー面白かった。で、本も書いてるのを知り、読もうと思ってたのだが、つい失念してて、ブックオフでこれに出くわし、どんな話かも知らないでつい購入してしまった。
『.hack//zero』というのは、まずアニメで放映され、アニメの後の話がゲームになってるらしい。そのアニメとゲームの狭間がこれらしい。
という外伝みたいなものなので、元の話を知らないのに、なぜか読んでてすげー心地よかった。


新たなる神話へ 銀の騎士金の狼』 榎田尤利 講談社X文庫
新品購入。
レジスタンスとして大きな勢力となってきたサラたちのグループは、セントラルが攫ったDエリアの女たちを集め、セントラル市民の受精卵を彼女らに強制的に代理出産させている施設「ドールハウス」の解放を目論み、内部の様子をさぐるため、サラとルアンが潜入することになる。
ドールハウスの職員たちの描写が見事だった。たぶんナチスによるユダヤ人収容施設もこのように機能していたのだろう。


『ゴスペラー 湖底の群霊』 岡田剛 ソノラマ文庫
図書館。
朝日新聞の日曜版読書欄でこの著者の新刊『準回収士ルチア』の広告を見て、読みたいと思ったが図書館にはまだ入ってなくて、とりあえず旧作を借りてみた。
女の子の日記から始まるのだが、いやもう、この日記部分から文章にしびれた。すげー好き。むっちゃ好き。こーゆー文章。
あちこちイメージしにくかったり、合点がいかなかったりした箇所はあったものの、この人の文章、もっと読みたいっ!!


『ADコンプレックス3』 岩本薫 BIBLOS
図書館。
完結巻。主人公と世羅がハッピーエンドしたのはともかく、外資系ののっとり問題ってどうなったんだろう…。(寝しなにぼーっと読んでて覚えていない)


『アルドナの翼1 荒ぶる神の宮』 横手美智子 富士見ファンタジア文庫
『ア
ルドナの翼2 黄砂の冠を戴くもの』 横手美智子 富士見ファンタジア文庫
図書館。
古本衝動買いした『.hack//zero vol.1 ファントム・ペイン』が面白かったので、横手美智子を図書館で探してあった奴。
異世界ファンタジー。カバーおよび挿絵がいのまたむつみなので嫌な予感がしたのだが、予感どおりイマイチ…。しかも、2が出たのが94年でその後続編出てないのに完結してないという…。


『終末のフール』 伊坂幸太郎 集英社
図書館。
「八年後に地球に衝突する軌道をもつ彗星」が発見され、世界中がパニックに陥って五年後。終末の日まであと三年というところで、冬の小春日和のような小康状態を取り戻した仙台で、日々を暮らす人々を描いたオムニバス。
水道とガスがまだ来てることには言及されていたが、電気はなかったな。が、ビデオが見られるってことは、来てるに違いない。どこでどうやって発電してるんだろう。パニックである程度人口が減ったとしても、食料はもう保ってないんじゃ…。とか、突っ込みどころは満載だが、困った、困った、読んでてなにしろとにかく心地よいのだ。困った作家だ、伊坂幸太郎。

ちなみに終末を前にいまだに新作を撮ろうとしている映画監督がスピルバーグとヘルツォークだけってのはナイスなチョイス♪


『大奥』2巻 よしながふみ 白泉社
新品購入。
待ちかねたぜっ、『大奥』♪♪♪(が、また発売日リストから漏らしやがった、ブックスケジューラー。それもこんな大事な本を)
1巻は暴れん坊将軍吉宗様が大奥を訪ねて春日局の頃の大奥の出来事を記したものを読もうとするところで終わっていたが、2巻はその記録。将軍が女になったそもそもの顛末物語。いや、ほんと、ほんとに凄い作家です、よしながふみ。


『うるわしの英国4 花々のゆううつ』 波津彬子 小学館
新品購入。
コーネリアス・エヴァディーンの話が二編、心霊学者とその息子の話が二編、その他が一編、コーネリアスがクレア嬢から預かっている猫ヴィルヘルムの掌編が三本。


『頭文字D』34巻 しげの秀一 講談社ヤングマガジンコミックス




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