本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス


『死の開幕』 ジェフリー・ディーヴァー(訳:越前敏弥) 講談社文庫
図書館。
ディーヴァーの新刊出る〜と予約してみれば、初期の作品で『汚れた街のシンデレラ』の続編というか、主人公が引き続きルーンという女の子であった。が、えーっと、読んだっけか、『汚れた街のシンデレラ』。
前作ではルーンはレンタルビデオ屋の店員だったらしいが、今作では小さな映像制作事務所の助手兼雑用係。というかほとんど雑用で、撮る仕事をさせてもらえない中、ポルノ映画館の爆発に遭遇、それが仕掛けられた爆弾によることを知り、それに関するドキュメンタリーを作ることを思い立つ。が、ドキュメンタリーのメインにしようと思ったアダルトビデオ界の有名女優は次の爆破で命を落とし……。
あれこれいろんなことが起こるが、最後近くまではフツーのサスペンス。が、最後の最後に…。
ルーンには60パーセントくらいの好感しか持てなかったが、読後感は実に気持ちよかったっす、はい。ルーン主役のはあともう1冊あるそうなので、それが出たらやっぱり読むと思うっす。


『町長選挙』 奥田英朗 文藝春秋
図書館。
恐るべき精神科医伊良部シリーズ第三弾。「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」「町長選挙」の4編入り。
面白い。やっぱりむっちゃ面白い。行け行けどんどん♪ 読後感も爽やかほっこり〜♪


『円環少女7 夢のように、夜明けのように』 長谷敏司 角川スニーカー文庫
新品購入。
番外編集。雑誌掲載の4編を書き下ろしのオープニング、インターミッション、エンディングできちんとキルティングしたもの。巻末に設定資料集付き。
この世界の女性と結婚した刻印魔導師の話、ほっこりしたなあ。生徒会選挙の話も大好き♪ こーゆーベタなネタできちんと笑わせてもらえるのって、やっぱり長谷敏司の文章力だと思うの。てか、わたしがこの人の書く文章がすげー好きなせいか。が、天盟魔法はギリギリの線だったな。
そんでもって、次巻〜っ! アンゼロッテ・ユーゼナ編〜っっ!!
 ああ、早く読みてえっっ!!


『HUNTER×HUNTER』25 富樫義博 集英社
新品購入。
ネテロとゼノのじじいコンビの出現およびゼノがネテロについて語るところ、ネテロの過去の話にぞくぞくした。
ああ、次巻が読めるのはいつだろう……。


『3月のライオン』1 羽海野チカ 白泉社
新品購入。
将棋の話。孤独な高校生プロ棋士が下町に暮らす三姉妹に拾われる話。
姉妹の家の様子が楽しい。読んでてほんとに楽しい。主人公をライバル視するお金持ちのぼんぼんで腎臓が悪い男の子も好き♪ 
合間に先崎学という人のコラムが挟まっているのだが、腎臓の悪い男の子のモデルになった棋士の話にほろりとさせられる。
しかし、いまだに謎なのは、将棋のタイトル戦の賞金やプロ棋士の給料が、いったいどこから出ているかということだ。将棋界っていったいどこから収入得てるんだろ?


『薬師』 和田はつ子 角川書店
図書館。
初めて読んだ作家。タイトルに惹かれて借りてきた。
語り手はアイヌ系のシャーマンの家系の民俗学者。砒素による大量毒殺事件に遭遇、かろうじて難を逃れた被害者が、その後ばかすか殺されていくのだが、その合間、合間に、人と食、食と薬の関連が語られる。合間部分はすごく面白かったのだが、ばかすか人が死にすぎて、そっち側と合間部分がなんかミスマッチ。
でも、他のも読んでみよう〜。


『海を失った男』 シオドア・スタージョン(若島正=編) 晶文社
図書館。
短編集。「ミュージック」「ビアンカの手」「成熟」「ジイジイじゃない」「三の法則」「そして私のおそれはつのる」「墓読み」「海を失った男」の8編入り。
未婚の母とその知恵遅れの娘、その娘の両の手と食料品店で働く男の恋愛譚「ビアンカの手」と3体の個体でワンセットのエイリアンが地球に来て、人間に寄宿するのだが、人間は通常2体でペアを作るため困る「三の法則」、分泌異常であるがゆえに多彩な才能をもつもののまともな社会生活を営めない青年と治療後の変化を描いた「成熟」が面白かった。
そんですいません、「海を失った男」はどこが面白いのかよくわからなかった……。


『ダルジールの死』 レジナルド・ヒル(訳:松下祥子) 早川書房
新品購入。
ダルジール新刊。
しょっぱな、爆弾が爆発して、ダルジールが意識不明の重態に陥る、どひゃー。
パスコーの娘ロージーとダルジールが深い部分で通じ合ってるのが心地よかった。
ヘクター巡査の来歴等の掘り下げ方も嬉しかった。
が、事件そのものは……、うーん………。


『あぶな坂HOTEL』 萩尾望都 集英社
新品購入。
あの世とこの世のはざかいにある「あぶな坂HOTEL」を舞台にした連作集。
「女の一生」が気持ちのいい話だった。ジゴロたちとHOTELを訪れることになる成金娘の話も、最後に娘が人の話を聞かない母親を無理やりこの世に引き戻すとこが好き。
1巻とか書かれていないが、ホテルオーナー由良さんがいったい誰を待ってHOTELにい続けているのかは謎のまま、謎のままでもいいし、いつか真相が読めるのもいいなあ。


『鋼の錬金術師』19 荒川弘 スクエアエニックス
新品購入。
ヴァン・ホーエンハイムの来歴がついに明らかに〜。若い頃のお父っつあん、長男そっくり〜。それにしてもクセルクセスの滅亡以来一人で生きてきた(のよね)ホーエンハイムが、なんで兄弟の母親と所帯をもつことになったんだろう。


『夏目友人帖』5 緑川ゆき 白泉社
新品購入。
貴志くん、貴志くん、それはどう見ても猫寝床ではなく、猫トイレ……。(第16話、「こんな鳥の巣もどきで寝れるか、阿呆ーっっ」のとこ、参照)


『誰も寝てはならぬ』8 サライネス 講談社
新品購入。
外猫ならぬ外植物なゲリラ園芸の話、好き〜♪


『チキタ★GUGU』8 TONO 朝日新聞社
新品購入。
完結編。
ハードであった…。それがまさかこんな終わり方をするとは…。
最後の54話で泣く。最後の最後のページで泣く。




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