本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス


『海の底』 有川浩 メディアワークス
映美ちゃんが貸してくれました〜♪
一度図書館で順番回ってきてたんだけど、読み順間違えて、これを後回しにしてたら、あっという間に返却日が。。。 という話を映美ちゃんにしたら、ほな貸したろと。
ごめんね、映美ちゃん、なかなか手をつけずに長々とお借りして。
横須賀が巨大ザリガニの大群に襲撃される。ちょうどその日、横須賀港近くで行われていた高校生〜小学生たちは、危機一髪、港に停泊していた自衛隊の潜水艦に保護されるが、そのとき艦長が命を落とす。巨大ザリガニには警察が出動するが、警察の装備ではどうにもならないのに、上層部の縄張り争いで自衛隊が出動できない。
潜水艦艦内の物語と、警察の対策本部内の物語が、平行して進む。子供たちの軋轢、対策本部内の参事官烏丸と警備配置のエキスパート明石のやりとり、いや、もう、一度読みかけたら、行け行けどんどん、やめられない、とまらない〜。
あとがきで著者が「潜水艦で十五少年漂流記」と書いていたのにはたと膝を打つ。そうか、圭介くん、きみはドニファンだったのか。
読み終わってふと、未確認生命体第0号がついに行動を開始したとき、自衛隊ははたして出動したのだろうか、とクウガに思いを馳せてしまった。


『風の王国 嵐の夜(上)』 毛利志生子 集英社コバルト文庫
新品購入。
まさかリジムが本当に死んでると思わず、今回はリジムの救出編になると思ってた読者もきっと多かろう。wiki調べに行ってなかったら、たぶんわたしもそう思ってたろう。
ロナアルワはなぜ腹の子をリジムの子と偽っているのか、本当の父親であるトゥンドゥプもなぜ口をつぐんでいるのか。どっちもわるものではないはずなだけに、真相が早く読みたい。


『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ3』 霜島ケイ 小学館ルルル文庫
新品購入。
あー、こら、聖、また危機一髪やわーと思ったら、そのとおり…。
そんで、そうか、兄貴のほうが婿入りすることになるのか。


『ドラル国戦史3 神託の夢』 デイヴィッド&リー・エディングス(訳:宇佐川晶子) 早川書房
新品購入。
ヴェルタンの領地の話から始まり、ベルガリオンのダーニクとポルガラを思わせるオマーゴ&アーラ夫妻が出てくるとこまではすこすこ行ったが、その後、ジャルカン、ナラサン、スケル&トール兄弟の生い立ちおよび彼ら視点の1、2巻部分に突入、ここで失速した。アーラの正体っていったいなんだ?


『図書館革命』 有川浩 メディアワークス
『別冊図書館戦争T』 有川浩 メディアワークス
映美ちゃんが貸してくれました〜。『海の底』を返却に行ったとき、『図書館革命』図書館でまだ百数十人待ち〜とぼやいたら、ほら持ってきと、ぽんと貸してくれました〜。太っ腹〜。
『革命』は図書館シリーズ完結編。実に痛快で爽快な完結編であった。
『別冊』は『革命』結末〜エピローグの間の、堂上笠原愛の軌跡。うーん、だだ甘かった。が、ここに出てくる「検閲対象語を一語も使わずに差別表現してみせる」作家、これは実に問題の本質を突いていたと思う。


『殺しはノンカロリー』 コリン・ホルト・ソーヤー(訳:中村有希) 創元推理文庫
図書館。
高級老人ホーム「カムデン」に住むアンジェラとキャレドニアのシリーズ第五弾。
農家を改装したスパで、スタッフのひとりがサウナで蒸し殺される。スパのオーナーがたまたまアンジェラの友人で、アンジェラとキャレドニアは痩身合宿に参加する客の振りをして、スパの殺人事件を捜査することになる。
カムデンシリーズの白眉はカムデンで出される美味しそうな料理なのだが、このスパの低カロリー料理も実に美味しそうだった。ああ、1週間くらいここの料理を食べ続け、ほんとに体重が落ちるのか試してみたい〜。
が、結末には納得いかず。遊びの相手のために人殺しする女というのがまったく理解できず。


『奇跡の名犬物語』 プーミポン・アドゥンヤデート国王陛下(訳:赤木攻) 世界文化社
図書館。
著者名ですが、本の表紙にほんとに「陛下」まで書かれてんのよ。
タイのプーミポン国王がいっぱい飼ってる犬の中で一番お気に入りの雑種のトーンデーンについて書いた本。
仲間〜♪ プーミポン国王、仲間〜♪
プーミポン国王ったらトーンデーンが「バセンジー」という犬種にとても似ていることを発見、「トーンデーンは、「ほえない」「体臭がない」「堂々とした態度」など、バセンジーと同じような特徴を数多くもっていますが、バセンジーよりも体格は大きめです。そこで、
私はトーンデーンのことを、「タイ・スーパー・バセンジー」と呼んでいます」(19頁より無断転載)。
うちでスペンサーを「黒ラブ」呼ばわりしてたり、葉子ちゃんが徹平に「この子、この猫種にむっちゃ似てるねん。これこれ、このボンベイって奴」「え、ポンペイ? ライブ・アット・ポンペイ?」「ポンペイちゃうーっっっ!! インドのボンベイっ!!  …徹平、お前は今日からライブ・アット・ポンペイという猫種だっ」みたいなことを、純血種もいっぱいお飼いあそばされている国王もやってらっしゃるなんて、もう嬉しくて嬉しくて♪

陛下がお召しあそばされてるトーンデーンTシャツ、欲しい〜〜〜。タイに行ったらそのへんで売ってっかな?


『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫
新品購入。
絳攸生い立ち編。
巻末付録でも、絳攸の出自は不明なまま。不明なままなのか、はたまたこの先さらに拾われる前までほじくりかえされるのか。
そんでもって、劉輝は旺季に追い落とされることなく、秀麗とハッピーエンドできるのか? ああ、早く続き読みたい、読みたい、読みたい………。




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