本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス


『20世紀の幽霊たち』 ジョー・ヒル(訳:白石朗・安野玲・玉木亨・大森望) 小学館文庫

図書館。
著者はスティーヴン・キングの息子。
というのは、読もうと思ったきっかけになった朝日新聞書評欄に記載されていたが、図書館に予約して順番まわってきたときにはきれいさっぱり忘れていて、本編読み終わってあとがきで思い出してびっくりした。
短編集。
「ポップアート」、「蝗の歌をきくがよい」、「寡婦の朝食」、「おとうさんの仮面」、「自発的入院」がすんげーよかった。



『秘密』6 清水玲子 白泉社

新品購入。
貝沼事件直後の話と、青木の混乱を描いた特別編。
今回も辛い話であった………。



『PLUTO』7 浦沢直樹 小学館

新品購入。
次巻が最終巻だそうだ。待ち遠しい。
ところでドラマ「voice」の瑛太、青年のアトムを浦沢直樹が描いたらああいうビジュアルなんじゃないかと思う。



『風の王国 砂の迷宮』 毛利志生子 集英社

新品購入。
シャンシュン編終わらず。
つい最近、「カナリア・ファイル」「深き水の眠り」「外法師」の3シリーズおよび単発の『メタル・アイズ』『クロス〜月影の譜』を一気読み返しした。あとがきに続編の予定があるらしいことを書いてあった『メタル・アイズ』はもとより、『クロス』もなんか続きありそうな感じだったんだが、どっちももう書かないのかなー。読みたいなー。



『モーターマウスにご用心』 ジャネット・イヴァノヴィッチ(訳:川副智子) ソフトバンク文庫

図書館。
『わたしはメトロガール』続編。
前半、ウェボのトランスポーターを盗んだり、その中から死体が転がり出てきたり、その死体をどうするかで右往左往したり、やっと死体も盗んだトランスポーターも厄介払いできたと思ったら、今作から登場のフッカーの愛犬ビーンズをトランスポーター内に置き忘れたのに気づいたり、あたりは爆笑につぐ爆笑であった。
後半は死体まみれでちょい辛かった。
それにしてもフッカーってなんともいえないかわいげがある。
ジャネット・イヴァノヴィッチのせいで、ミスド食い癖がついてしまったが、そういやダンキン・ドーナツってのもあったよな。近所にあったかな、店。(と思ったら、1998年に日本から撤退してました。知らんかったわー)



『太ったんでないのッ?!』 檀ふみ・阿川佐和子 世界文化社

図書館。
主題、食い物。が、半分くらい、わたしが食えない無脊椎動物ネタだった。ああ、食えるもんなら食いたいよ、牡蠣ーっ、海老ーっ、蟹ーっ!! わたしのアレルギー症状は胃の痙攣なので、もしなんらかの事情で胃を全摘することになったら、再び食えるようになるのかしら、牡蠣ーっ、海老ーっ、蟹ーっ、牡蠣ーっ、牡蠣ーっっ!!
話としては、この2人および名取裕子と萬田久子がまったく別の人種であったネタと、檀ふみのお茶漬け不昧公主ネタが面白かった。
「未練なリゾット」については、ふぐの白子よりたらの白子のほうが断然好きなわたしとしては、リゾットもたら版のほうが断然うまいと思う。



『数術師列伝』 木村俊一 平凡社

図書館。
「5人で飯を食いに行くことになり、レストランに予約をいれたら、なぜか6人で予約してしまっており、『ったく、数学者って奴ぁ、“4”より大きい数が数えられねえんだからよ』と友人たちからいじめられた」という話が載ってたのはどの本だっただろうと探しなおし、やっと再会。
読み物として、ばりげっつい面白かった。挿絵担当中村玲子のマンガも楽しい。一番笑ったのは60頁の「ラマヌジャンみたいなマッチポンプ野郎」というフレーズ。



『所轄刑事・麻生龍太郎』 柴田よしき 新潮社

図書館。
『私立探偵・麻生龍太郎』という本が出るというのを知り、うわ、うわ、麻生だ、読まなくちゃ〜と思ったついでに、そういや最近柴田よしきをチェックしていなかったなと思い出し、図書館調べたらこんなんいつの間にか出てたんです〜。
短編集。麻生龍太郎が新米刑事だった頃の事件簿。刑事より白バイ警官になりたかっただなんて知らなかったわ、麻生さん〜。



『舞姫 テレプシコーラ』第2部2巻 山岸凉子 メディアファクトリー

新品購入。
ううう、面白かったよ、面白かったよ、第1部は千花ちゃんの不幸数珠繋ぎが読んでてあちこちものすごく辛かったけど、この第2部、ひたすら行け行けどんどんで、読み終わってすぐまた最初から読んで、そのあと第2部1巻からまた読み返したよ。
早く続きが読みたいーーーーっっっ!!!



『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子 文藝春秋

図書館。
とあるチェス指しの短い一生の物語。
静謐で、端正で、最初の一行から最後の一行までなにひとつ過剰も不足もない、美しい美しい見事な物語。
わたし、たぶん、これまで読んだ小川洋子の小説の中で、この物語が一番好きだ。



『姫君の輿入れ』 和泉桂 大洋図書
『貴公子の求婚』 和泉桂 大洋図書


最低カラオケ(カラオケBOXに手持ちの本を持ち寄り、歌っていないときはひたすら、ダチが持ってきた本を読んで読んで読み続けるという、サイッテーなカラオケのこと)にRP祐子が持ってきた。
平安時代もので、姫として育てられた貴族の子息が父の政敵である中将に求婚されて最後はハッピーエンド、の話が『姫君の輿入れ』、その姉妹編で、『輿入れ』では脇役、中将の親友で、女人よりも書物を愛する貧乏公家朝家が主人公のが『貴公子の求婚』。
『求婚』のほう、家のあまりの窮乏に、朝家は家宰に命じられ、しかたなく嵯峨野に住む財も教養もあるが変わり者らしい姫君のもとへ求婚に行ったものの…。
「……、なーなー、祐子りん、これ、ひょっとして、家間違えた?」
「持ってけ流星散らしてデイト♪ って、ピンポーン♪」
うまいっ! うますぎるっっ!!
いや、ホモロマンスものとしてはひっさびさに、面白かったわ、これー。

挿絵は佐々成美。この人の絵、大好き。
(RP祐子も大好きで、この平安もの2冊も、ジャケ買いならぬ表紙買いだった模様)


『龍の花わずらい』6 草川為 白泉社

新品購入。
ええっと、急展開すぎてなんかついていってないので、2巻くらい前からもっぺん読み返してみる〜。



『パライソの寺』 坂東眞砂子 文藝春秋

図書館。
郷土研究家の男が土佐で収集した話、という形式をとった、短編集。
短編の最初と最後が語った本人の語り口で、真ん中は普通の三人称形式。
伝奇系の話かと思ったら違った。「パライゾの寺」と「朱の棺」が好きな話だった。最後の一話もよかったっす。



『ギフト』 日明恩 双葉社

図書館。
「日明恩」と書いて「たちもりめぐみ」って読むんだ、知らなかったわ〜。
なにかしら悔恨に苦しめられているらしい男が死者が見える青年と知り合い、死者の伝えたいことをともにさぐっていくことになる、連作短編集。
面白かったっっ!! 他の本も読んでみよ〜。







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