本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス


『アルサラスの贖罪2 女王と軍人』 デイヴィッド&リー・エディングス(訳:宇佐川晶子) ハヤカワ文庫
『アルサラスの贖罪3 善と悪の決戦』 デイヴィッド&リー・エディングス(訳:宇佐川晶子) ハヤカワ文庫


新品購入。
ああ、読み尽くしてしまった………。
ドラル国はちょっとそのお…だったが、これはけっこう行け行けどんどんで、その行け行けどんどんなところを、必死でセーブしながらちみちみ読みました。
相対性理論をファンタジーに持ち込んで、それがぜんぜん浮いていなかったのがすげーというか愉快。
ところで2巻か3巻、どっちかのどこかに載っていた言葉なんですが、いまどこに載ってたのか、誰が言ったのか、不明なのですが、超いかす言葉が。
「神は我らを宗教から守ってくださる」。
ぎゃはははばんばん!!
やっぱステキだ、デイヴィッド&リー・エディングス〜♪♪♪
本当にステキだ、デイヴィッド&リー・エディングス〜♪♪♪
天国の平和に飽きたら、また人に生まれ変わって、そしてふたりまた出逢って、ふたりで新しい物語を紡いでくれますように。



『犬の力』上・下 ドン・ウィンズロウ(訳:東江一紀) 角川文庫

図書館。
ドン・ウィンズロウはずっと新刊買って読んできたが、ブックスケジューラーくんの不調で、出てたのに長いこと気づいていなくて、気づいたときには図書館の蔵書リストにあって、十数人待ちだったから、もう待っちゃえーと。
で、読みかけたとこで志の輔さん大阪国立文楽劇場の日が来て、もちろん電車内で読むのに持って出て、待ち合わせ場所にしたイタリアントマト千日前店でも読み続けてたら、現われたいずみが「あ、『犬の力』やー。それ、去年の「このミステリがすごい」にランクインしてたやろー。面白い?」と。
へええええ、そんなんにランクインしてたのかー。
いま調べたら、うわー、うわー、2010年版の第一位やんーーー。
舞台はメキシコ。アメリカ人とメキシコ人のハーフの捜査官アートの、ほぼ二十年数年にわたる中南米の麻薬組織との戦いを描いたもの。
しんどかった。
血みどろだった。
ハードだった。
読み終えたときには、なんかやりきれない気持ちにさせられた。



『グーグーだって猫である』5 大島弓子 角川書店

新品購入。
が、今回初めて気づいたが、このシリーズ、1冊1200円もしたのねー。
あとがき現在の2009年で14匹かー。
うちはマンション室内飼いが巳夜子・茂吉・徹平の三匹で、
八百辰の庭猫が、チビトラ・ゴンベ・麦子の三匹。(ハナクチョは三日ほど姿を見せないと思って諦めかけたところ、庭の猫ハウスで鼻水だらけでいるところを発見、センセにインターフェロン・抗ウィルス薬・点滴をしてもらって猫ハウスに戻したが、翌日から行方不明に…)
そうか、14匹かー。



『幻獣坐』 三雲岳斗 講談社ノベルス

新品購入。
あら、珍しい。
これまで三雲岳斗は、文庫は購入、単行本は図書館、にしてましたが、新書だったもんでつい。
日本という国が破産する寸前、それを食い止めた世界有数の巨大企業鷲王院。
その数十年後の話、という設定だが、日本が破産の瀬戸際に立たされるのが今より後なのか、それとも少し前から枝分かれした世界の話なのかは不明。
フランス人の祖母から「幻獣」を受け継いでしまった優々希。彼女と同じ高校の同学年で、鷲王院グループに対して深い恨みを抱く冬弥。優々希の一人称と、冬弥に焦点をあてた三人称、そのふたつが交互に物語を進める。
冬弥が鷲王院の血縁者であることが最後の最後で明かされるが、なぜ彼がこれほどまで鷲王院に怨恨を抱くのかはあかされず、ので、たぶん続編がある。



本朝妖怪盛衰録ほんちょうばけものじょうすいろく 双六道中ふりだし』 京極夏彦 講談社

図書館。
出てすぐに予約して借りたとき、手もつけないまま返却日が来てしまった本。
面白かったーっっっ!!!
京極夏彦が京極堂シリーズ等でほちほちと語ってきたあれやこれやを集大成したもの、でいいよな? 間違ってないよな?
「豆腐小僧」なる妖怪がとある廃屋に出現、まずは鳴屋に出会い、死神に出会い、達磨と出会いしながら、廃屋を出、移動し、狸にされかかり、さらに移動し、さらにいろんな妖怪に出会う。
って、これではなにがどう面白かったかわからんが、ともかくすんごい面白かったのだっ!!!
そんでもって、最後の大団円の気持ちよかったことといったらー。



『ホルモー六景』 万城目学 角川書店

図書館。
『鴨川ホルモー』の番外編集。六景なので、六編入り。
梶井基次郎の出てくる「もっちゃん」が好き。なんかほのぼのといい話だった。
あとは本編『鴨川ホルモー』と同様、鬼を使役してホルモーなんかやってるわりにはけっこうまっとうな青春ものだったような。



『鹿男あをによし』 万城目学 幻冬舎

図書館。
ドラマは観た。
玉木宏はけっこう好きで、奈良が舞台ってのも珍しくて。
鹿の声が山寺宏一でナイスであった。
それまで名前は知ってたが出演作を観たことなかった綾瀬はるかを、これで克服した。(が、克服しただけで、大好物化したのは「ぼくの彼女はアンドロイド」&「ichi 市」からである)
そして、「山田太郎ものがたり」は観ていたものの、いまいち好きになれなかった多部未華子だが、これでのむっつり無愛想な鹿女は素晴らしく、これまた克服させてもらった。
で、やっと今頃原作読んだわけですが。
綾瀬が演じた藤原、原作では男だったのかー。へーほー。



『チャンネルはそのまま!』2 佐々木倫子 小学館

新品購入。
すんごい久しぶりに出た気がしたが、1巻を読んだのは、去年の2月であった。
面白かったよー。面白かったよー。特に「第10話 編成判断」、北上くん、ステキだよー。
広報部長って1巻からこんなにいい味だしてたっけ?
みんなの反省を雪丸が台無しにするというかつい反省してしまったことに虚しくなる「第14話 ダイヤモンド」も好きー。



『覗き小平次』 京極夏彦 中央公論新社

図書館。
又市シリーズの番外編だったとは知らなかったー。
幽霊の役をやらせれば凄いが、それ以外は大根以前な役者、小平次と、彼と因縁をもつ人々の話。
wikiの「木幡小平次」の項には、「小幡 小平次小幡 小平二(こはだ こへいじ)は、山東京伝の『復讐奇談安積沼』や鶴屋南北の『彩入御伽草』などの江戸時代怪談話に登場する架空歌舞伎役者幽霊役で名をあげた後に殺害され、自分を殺した者のもとへ幽霊となって舞い戻ったとされる[1][2]。」そうだが、ぜんぜん知らずに読んだ。この二作のあらすじだけでも知って読んだほうが、より面白かったんだろうな。
辛気臭い話なのに、なんかついつい読まさせられてしまった。


『どすこい(仮)』 京極夏彦 集英社

図書館。
『南極人』も借りてきたが、そっちは途中でギヴ。
忠臣蔵と相撲取りをディティールに、ベストセラー小説のパロが延々続く、短編集。
途中まで読んだ覚えがあったので、出た頃に借りてきて、読みきらないうちに返却日がきて、予約が入ってるから延長もできず、そのまま放置していたものと思われる。
こーゆー様式美(というのか?)は大好物だし、いや、なんか、面白かったぞー。



『雲の「発明」』 リチャード・ハンブリン(訳:小田川佳子) 扶桑社

図書館。
特集コーナーで科学本特集をしていて、そこから拾ってきた。
19世紀初頭、雲を分類し、現在の気象学のハシリとなったアマチュア科学者、ルーク・ハワードと時代背景。
これを読んで覚えたことは、1783年にアイスランドや日本で大噴火があり、その粉塵によってその夏は北半球全体「薄暗い夏」となり、それによる食料不足が6年後の1789年後、フランス革命を起こしたこと。
あと、19世紀頃、科学者による講演会がすごく人気のある大衆娯楽だったというのも愉快ー。
が、雲の分類方法については、退屈だったから読み飛ばした。



『ちはやふる』1〜8 末次由紀 講談社

1巻〜7巻までは古本購入。
8巻は新品購入。
コンビニでN塚長姉&RP祐子がレジしてるの待ってるときに、「うわっ、『生徒諸君』ってまだやっとるんやっ!」と表紙の庄司陽子の絵に久しぶりに手にとり中身見てみた「BE-LOVE」の中、「『ちはやふる』? なんか聴き覚えが…。って、あーっ! 「村上信五の週刊関ジャニ通信」で紹介されてた漫画かー」と読んでみたら面白くて、1〜7巻は古本市場でセット買い、一気読みした。一気読みしたあと、8巻が出てるのを発見♪
百人一首カルタに青春賭けるお話。
主人公も脇もキャラがたってて楽しい。
百人一首カルタって文系っぽいと思ってたら、ところどころスポコンっぽいとこも愉快。



『パリが沈んだ日 セーヌ川の洪水史』 佐川美加 白水社

図書館。
朝日新聞読書欄の紹介が借りてくるきっかけ(だったと思う)。
しおり紐がさらぴんの状態だったので、借りたのはわたしが最初か?
こむずかしい理屈のとこはすっとばしながら読んだ。
第四章「パリの洪水史」第五章「1910年1月 パリがセーヌに沈んだ日」と、章の合間に挟まるコラム、その中でも第一章終わりの「セーヌ川最上流の橋」が面白かった。
第四章「パリの洪水史」、ほんとうに洪水の話だけで、18世紀のとこ、上記の『雲の「発明」』で、フランス革命1789年を覚えたばかりだったので、フランス革命が見事にスルーされてるのに笑った。



『禁断のパンダ』 拓未司 宝島社

図書館。
本屋の店頭で文庫を見つけ、面白そうだと思い、図書館探したら、予約なしで開架で遊んでいてすぐ借りられた。
神戸でこじんまりしたビストロを営む主人公が、食をめぐる残酷な事件に巻き込まれる話。
第六回「このミステリーがすごい」の大賞作であったそうで、巻末にそのときの選者の評あり。そこでも繰り返し言われてたことだが、ええ、ミステリとしてはいまいちいまにだが、料理の描写は凄い、もうたまんないーーーーーー。



『OL進化論』30 秋月りす 講談社

新品購入。
ついに30巻かー。
これって2年で3冊くらいだったっけ?
最初のほうってひょっとしてまだバブル?
そのうち全部読み返してみよー。



『BIILY BAT』3 浦沢直樹 ストーリー共同制作:長崎尚志 講談社

新品購入。
2巻最後に幕を開けた、戦国時代の話。
明智光秀が写本を手に取るところで終わっている。
4巻はこのまま戦国時代が続くのか、それともケヴィン・ヤマガタの話に戻るのか。







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