本読み月記 |
【ジャンル分け】 | 最初から日本語で書かれた小説。 最初から日本語で書かれた小説以外。 日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。 日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。 コミックス |
『数学の国のミステリー』 マーカス・デュ・ソートイ 新潮社 図書館。 1章 リーマン予想、2章 ポアンカレ予想、3章 NPvP問題、4章 バーチスイナートンダイヤー予想、5章 ナヴィエストークス方程式。 これらのミレニアム問題について、その問題の大元の基本から語り起こして、各章最後で、これを解いたら100万ドル〜♪のミレニアム問題を紹介。 2章の121頁に登場した図、これを読む少し前、愛読している「悟空のブログ」の悟空くんがtwitterに載せてるのを見て首をひねったとこだったのでびっくりした。 そして15頁で初めて知ったが、「サッカー」はアメリカ方言で、世界的には「フットボール」だということ。 ちなみにそのくだりでデュ・ソートイは、アメリカ人がサッカー、もといフットボールに興味がない原因として、アメリカ人はアメフトやバスケや野球のようにばかすか点数が入るスポーツが好きだからではないかと推測する。アメフトやバスケはともかく、野球で点がばかすか…。 デュ・ソートイはイギリス人なので、野球を見る機会そのものがそんなにないと思うんだけど、その少ない機会にデュ・ソートイ、いったいどんな野球見たんー。 |
『ストライク・ザ・ブラッド6 錬金術師の帰還』 三雲岳斗 電撃文庫 新品購入。 夏音ちゃん再登場。「空隙の魔女」那月ちゃんの庇護のもと、平和に生きててくれて嬉しい。すっごく嬉しい。 夏音ちゃんが飼う…もとい、世話することになった「伝説の錬金術師」ニーナさんともども、また登場して欲しい。 そんで、ちびちび小出しにされるだけで6巻にいたっても詳細は明らかにされない、古城が第四真祖になった事情ですが、先代の真祖ってほんとに死んでるのかな? |
『3652』 伊坂幸太郎 新潮社 図書館。 開架で発見。後述の『仙台ぐらし』と仲良く開架で遊んでいた。 2000年から2010年にあちこちで書いたエッセイから選んで一冊にまとめたもの。365日×10年+二回あった閏年の2日=3652日。 日常のできごと、家族のこと、読んだ本、好きな作家、見た映画、好きな音楽、本の解説、お父さんネタ等々、盛りだくさんの愉快なエッセイ集であった。 ちなみに私は今の住まいに住みだして16年経ったが、出現したゴキブリはたった二体。どちらもうちの猫が楽しく惨殺した。が、実家にはときどきわんさか湧く。この駆除については、わたしは断然ゴキブリホイホイ派である。 増えて増えて増えきったところで仕掛けたら、翌日、はみだすくらいに獲れてるの〜♪ もちろん、屋根を開いて成果をじっくり眺めるのが醍醐味。 アリ駆除なら、アリの巣コロリが大好き♪ アリたちがせっせと毒入り餌を運ぶのを眺めるのが大好き♪ |
『仙台ぐらし』 伊坂幸太郎 荒蝦夷 図書館。 雑誌「仙台学」に2005年6月から連載していたエッセーをまとめたもの。 2011年3月以降に書かれた四編と短編小説「ブックモビール」入り。 これまたチャーミングなエッセイ集であった。 「ブックモビール」に『ガリヴァー旅行記』について触れてる部分があった。この頃にはあの話はもう書き終えてたのかな? それとも書きかけくらいのころだったのかな? |
『ブラックアウト』 コニー・ウィリス(訳:大森望) 早川書房 図書館。 ハードカバーだろうと思っていたら、予約まわってきた本はポケミス型の本だった。しかもむっちゃ分厚かった。どひゃー。 新ハヤカワSFシリーズというらしい。 コニー・ウィリス〜♪ 『マーブルアーチの風』以来のコニー・ウィリス〜♪ オックスフォード大学史学部シリーズ。 2060年のオックスフォード、てんやわんやのラボ、スケジュールの変更に右往左往する史学部学生たち、高校生なのに過去に飛びたくて教授を探しまくる高校生、捕まらない教授。 そんな中、過去へ、第二次世界大戦中のイギリスに行った学生たち。 空襲を逃れてロンドンから疎開した子供たちが調査対象のアイリーン、空襲を受けている最中のロンドン市民たちが調査対象のポリー、ダンケルク撤退を観察しようとしたマイクル。 が、「現在」に戻るため降下地点を訪れてもネットは開かず、彼らは第二次世界大戦下のロンドンに取り残され…。 三分の二くらい読んだとこで不安になり、訳者あとがきを確かめて知った。 これ二部作だったのね。 続編の『オールクリア』まで続きはお預けなのね。 そんで『オールクリア』、まだamazonで予約受付すら始まってねえええええ。 |
『光圀伝』 冲方丁 角川書店 図書館。 天下の副将軍水戸光圀の伝記だが、『天地明察』スピンオフ作品でもある。 面白かったが、そして行け行けどんどんやめられないとまらない〜だったが、読み終えて思い返すとなんか平坦な話だったな。 あと儒教儒教とやかましかったな。 光圀の兄が傑物すぎるというか、できすぎの人だった。 でも、兄弟が水戸弁で喋るシーンは可愛らしかった。 |
『 新品購入。 中国嫁日記の 国語学のセンセ、愉快だった。 その後のみんなを描いた四コマにほっこりさせてもらった。 |
『人柱の話』 南方熊楠 KINDLE 『養老伝説について』 南方熊楠 KINDLE KINDLEは持っていないが、図子慧のブログかツィートで、KINDLEをiPhoneで読めるアプリがあるらしいことを知り、入れてみて、amazonに本を探しに行ったところ、あらまー、みなさま、0円で読める本がわんさかと♪ で、名前は知ってて、凄い人だとも知っていて、昭和天皇とのあのエピソードなんかも素敵だけど、だいぶ前に図書館で借りて読んだ有名作家たちの猫にまつわる本に載ってた猫の絵も素敵だったけど、これまで1冊も読んだ記憶がない熊楠を探したら、そんなにたくさんはなかったけど、どれも0円ぽっきり♪ で、とりあえずこれを読みました。 土木工事の成功、さらには保ちをよくするため、生きた人間を生き埋めにしたり殺して埋めたり壁に塗り込んだり川に放り込んだりの、古今東西のわくわく…もとい、ぞくぞくするエピソードを集めたもの。 こういったことが世界中で行われていたのは、その他のさまざまな呪いと同様、直感的になんだか効果がありそうな気がするからだろう。 そういえば佐藤史生の『精霊王』は、直感的にはなんだか効きそうな気がするのに効かないはずの呪術が機能してしまう話だったなと、ひさしぶりに読み返す。 『養老伝説について』のほうは、姥捨て山伝説についての数ページの文章。 ところで私は買った本は一箇所にまとめておいて、読み終えたら本棚にしまうか売り飛ばすかするので、KINDLEアプリ、読み終えて面白かった本をしまっておく本棚みたいな機能、つけてほしいなあ。 |
『王妃マルゴ』1 萩尾望都 集英社 新品購入。 イザベル・アジャーニ主演の「王妃マルゴー」は観た。レンタルビデオで観た。 が、王妃マルゴーがだいたいどのへんたれの時代の人なのかもようわからんと観た覚えがある。今みたいに簡単に人名検索して年代確認できない時代だったので。 思えばネット始めてからそういうの、わざわざ図書館に行かなくてもすぐ調べられるようになって、断片的な知識がお互いにリンク、つながりを持つようになったと思う。そらもう飛躍的に。 エリザベス一世がイギリス女王だった頃の人だったんですね、王妃マルゴ。 エリザベス一世治世下のイギリスは映画でよく観るけど、この時代のフランスのことはほとんど知らなかったので、メアリ・スチュアートやフェリペ二世等を手がかりに読み進めました。 カトリーヌ・ド・メディチは歴史の教科書に出てきたし、フランスものの海外紹介番組でも話はよく聞くけど、この時点でこの年齢ということは、ヘンリー八世時代の人だったのね。 |