本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス



『小説仮面ライダーW 〜Zを継ぐ者〜』 三条陸 講談社キャラクター文庫

新品購入。
現在放送中の「恐電戦隊キョウリュウジャー」のメインライター三条陸。
しかも1話から来週放送の16話まで、今のところひとりで書き続けてる三条陸。
ひとりで全話書くという前人未到の偉業にチャレンジしているのでは疑惑さえ沸いてきた三条陸。
三条陸が「仮面ライダーW」をノベライズしたこんな本が去年の11月に発売されてたなんてぜんぜん知らなかったが、四月のゴーバスターズ・ファイナルライブで知り合ったすぼちゃんがこの本について書いてるツイートをリツイートしてくれてて知った…、んだったっけかな、あれれ?
ともあれこういう本が出ていたことを知り、まずは図書館探したけどないから買ったら、もう第5刷だったわー。
フィリップの一人称で語られる本編では語られなかった事件。
本棚の検索シーンとか、フィリップの一人称だとすっごい新鮮だった。

最後の「調査報告書」の、左翔太郎はなぜ調査レポートを欧文タイプでローマ字打ちするのか、あとで読み返すときすごく読みにかろうに、の謎も解けたわ〜♪ 爆笑したわ〜♪
Wは本編終了後、「MOVIE大戦CORE」および「仮面ライダーアクセル」で最終回より後の話を見せてもらえたけど、これ読んだらもっと見せてーと思った。亜希子んとこに子供できてて、ふたりが子守押し付けられる話とか、見たいー。



『ZUCCA×ZUCA』5 はるな檸檬 講談社

新品購入。
ヲタ対象は違えど三次元ヲタにはあいかわらず身につまされるネタ満載。
この巻で特に心にヒットしたのは、煩悩まみれのヅカヲタのばあちゃん(93頁)〜♪



『おうちがいちばん』7 秋月りす 竹書房

新品購入。
いつものお馴染みメンバーの日常のあれやこれや♪



『アイルランドB&B紀行』 文:中濱潤子 写真・イラスト:松井ゆみ子 東京書籍

図書館。
先月読んだ松井ゆみ子著『ケルトの国のごちそうめぐり』が楽しい本だったので、ほかに著作はないか探してみつけた。
文章担当の中濱潤子とこの本では写真とイラスト担当の松井ゆみ子が、アイルランドのB&Bやオーベルジュやそこの女将をインタビューしてまわったもの。
文章も楽しく、写真も風景は美しいし料理はおいしそうだし建物の中の感じもほんとに素敵で、もうアイルランド行きたい、行きたい、行きたいーーーーーっ!な気持ちでいっぱいになる本。

あと松井ゆみ子の本、『家庭で作れるアイルランド料理』というレシピ集も借りてきた。
が、ひとつも作ってみないうちに返却日が来てしまった。というか、本日延滞三日目。

レシピ本といえば、パンツェッタ・ジローラモの奥さんの貴久子さんの『野菜でパスタ』(宝島社)という本も本日延滞三日目。こちらは31頁掲載の「じゃがいものパスタ(フランシスコ会のパスタ)」、げっついお奨め、ばりうまい。


百物語』 岡本綺堂 Kindle
青蛙堂鬼談』 岡本綺堂 Kindle
修禅寺物語』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集1 凡例』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集2 開会の辞 』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集3 捜神記(六朝)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集4 捜神後記(六朝)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集5 酉陽雑爼(唐)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集6 宣室志(唐)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集7 白猿伝・其他(唐)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集8 録異記(五代)』 岡本綺堂 Kindle
中国怪奇小説集9 稽神録(宋)』 岡本綺堂 Kindle

Kindleで全部0円。
文学の扉」で聴いた岡本綺堂の「利根の渡し」がすっごい面白かったので、amazon探したら、ほとんど全部0円であった。
『百物語』は江戸時代の話。城に夜詰めの若侍たちの雨の夜の怪談話の顛末。
『青蛙堂鬼談』は、「青蛙堂」と名づけられた個人宅である夜開かれた怪談話の会で語られた話という体裁の怪談集。
『修禅寺物語』は戯曲。名人と名高い面打ちが鎌倉二代将軍頼家から己の顔を映した面を依頼されるが、何度打ち直しても死んだ顔にしか仕上がらない、という話。最後近くまではありがちな怪談だったが、最後がすごい怖かった。そういやこないだ「美の巨人たち」で知ったけど、モネもこの天才面打ちと同じようなことしたのね。
『中国怪奇小説集』は、同じく「青蛙堂」で、中国の古い創作系怪奇談を年代ごとにそれぞれの語り手が語るという体裁をとった怪談集。
1は全体の体裁についての説明、2は青蛙堂主人による挨拶で、3からが年代ごとの創作系怪談。
「八犬伝」のプロローグ部分の話って、元は中国の話だったんですね。(『中国怪奇小説集3』「盤瓠」)
Kindle、岡本綺堂、まだまだある。まだまだ読める。嬉しい。
それにしてもiPhoneのKindleアプリ、銀行とかATMとか病院とかのちょっとした順番待ちしてる間に気楽に読めるのがいい。
これがあったら、旅行にも便利だわー。本持ってかなくても本読めるー。持ってった本読んでしまっても別のが読めるー。
電池さえ切れなければ。


『任務外作戦』上下 ロイス・マクマスター・ビジョルド(訳:小木曽絢子) 創元SF文庫

新品購入。
3月に出てたのに気づいておらず、慌てて注文。
バラヤーに戻ったマイルズとエカテリン。
間近に迫ったグレゴリー帝の婚礼。エカテリンと親密になるために画策するマイルズ。領地相続問題二件。さらにマークが連れ帰ったバター虫博士とバター虫。そしてマークとカリーンの恋愛問題。
もうほんとてんやわんやに楽しい楽しい二冊でした。
下巻のおまけ、マイルズとエカテリンの結婚をヴォルコシガン館の親衛兵士ロイックの視点で描いた「冬の市の贈り物」、古馴染みがいっぱい出てきて、ほんと嬉しかった。さらなる治療法がみつかってタウラが長生きしてくれたらいいなあ。そしてロイックとうまくいってくれたらいいなあ。
今回のあとがきには本国で出ているマイルズシリーズの一覧がなかったが、wikiの「Vorkosigan Sagaによると、未訳のマイルズシリーズ、現在三冊あるらしい〜♪



『小説 仮面ライダーオーズ』 毛利亘宏 講談社キャラクター文庫

新品購入。
前述の『小説 仮面ライダーW』をみつけたとき、ついでにみつけた。
著者は、「オーズ」で書いた何話かは面白かったが、「ゴーバスターズ」で書いた何話かはいまいちだった、毛利亘宏。
「アンクの章」はアンクたちブリードが生み出されたときの話。
「バースの章」はバース・ドライバの一人称の話。最後の落ち、ナイスっ! 
「映司の章」は本編第一話より少し前、作中でも語られた、映司と砂漠のとある一族の話。一族の少女の視点で語られる話。
W読んだときもそうだったが、こんなん読んだら、本編&劇場版見返したくてたまらなくなるーーーー。



『風の王国 勝利の時』 毛利志生子 集英社コバルト文庫

新品購入。
帯によると、次の巻で完結するらしい。
引き続きネパール編。ついにギャカルへとネパール吐蕃連合軍が派兵される。
ラセルに仕える決心をしたゲンパは終戦後に起きるであろう問題を翠蘭に託す。
そして、デーシャの葬儀のために訪れたランタンでの後継者問題。
大人な話であった。
完結編が待ち遠しい。
完結したら、次は何を書いてくれるのかな。
吸血鬼の話の続きとか、メタルアイズの続編とかも、この先読ませてもらえたりするのかな。



『ケサラン・パサラン』2 山岸凉子 メディアファクトリー

新品購入。
去年の12月に出てたのに、これまた気づいていなかった。
やっぱり、月に一度はブックスケジューラーでチェックしなくちゃだわー。
1巻では土地を買って家を建てようとしているこのイラストレーターさんにあまり共感できなかったが、2巻ですっごい好きになった。すっごい気持ちよかった。
しかしこれだけあれこれこだわる人なのに、家を建て替えるとき、新しい家が建つまでの仮住まいに引っ越したあと、すぐに家を壊したのかな? うちの近所だと、住んでた家を壊すときは家と住んでいた人の関係が多少薄れるまで、せめて一ヶ月くらい放置、が常識なんだけどな。
付録の身辺漫画は、猫の話だったけど、うーん、いまいち楽しくなかった…。



『言霊』 山岸凉子 講談社

新品購入。
バレエが大好きで実力もあるのに本番に弱いバレリーナ志望の女の子が少しずつよいほうへとかわっていく話。
気持ちよかった〜♪
身辺漫画二本。身近に起きたり見たり聴いたりした不思議なできごとものと、『ケサラン・パサラン』2の身辺漫画で山岸さん家の猫となったコバンのその後。でぶ可愛い。



『BILLY BAT』11 浦沢直樹(ストーリー共同制作:長崎尚志) 講談社

新品購入。
これも今年三月に出てたのに気づいてなかった。
雑風先生とシシーの邂逅。それから40年後のシシーの息子とケヴィン・ヤマガタたち。さらに1560年頃のバスク地方。そして最後、1981年の米国へ。
この物語がいったいどこに向かってるのか、いまだにまったく見当がつかない。
ところでフランシスコ・ザビエルがバスク人だったというのは柳広司の『ザビエルの首』で知ったのだが、これを読みそのことをひさびさに思い出した。で、
関ジャニ∞うちの大倉が四月からやっているラジオ番組、日曜日の午後二時で、おまけに関東のラジオ番組なもんで、RADIKOを立ち上げて超録タイマーかけておくわけにいかず、iPhoneでradikker使うしかない。なので、うっかり忘れて聞き逃したり、おでかけしてて聴けなかったりで、ぜんぜん聴いていなかった。これを読み終えたあとふと思い出してyoutube探してみたらあげてくれてる神がおり、第一回目からまず聴き始めたところ、しょっぱなが。
「今日が誕生日のフランシスコ・ザビエルはどこの国の人でしょう?」
びっくりしたわーーー。
ほんっとびっくりしたわーーーー。



『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』 よしもとばなな 新潮社
『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』 よしもとばなな 新潮社
『王国 その3 ひみつの花園』 よしもとばなな 新潮社

図書館。
借りてた本を返しに行き、予約の本がどれもまだ順番来てなかったので、開架をぶらーっと回って拾ってきた。
主人公の女の子の名前は
雫石しずくいし
薬草茶を作る名人のおばあちゃんと山奥で二人暮らしていたが、山の麓で開発が始まり、薬草茶の材料となる山の植物の力が衰え、おばあちゃんはネットで知り合ってメール文通していた男性と一緒に暮らすためにマルタ島へ旅立ち、雫石は街中でひとりで暮らすこととなる。
町外れに住む目の悪い美青年占い師楓のアシスタントの仕事。サボテンを介して知り合った恋人真一郎。楓の恋人で口が悪くて嫉妬深い片岡。
読んでいる間じゅう、すごく心地のよい物語だった。



夫婦善哉』 織田作之助 Kindle

Kindleで0円。
今月松竹座であった音楽劇「ザ・オダサク」、二回観に行った。1回目は三階の歌舞伎のときの定位置、2回目はばりばり一等席な1階花道右側の七列目で。
関西ジャニーズJr.うちの文一が出るんで観に行ったわけだが、これ、すっごいよかったのよ。
特に内博貴のオダサク、出色の出来だったと思う。中でも結核で最後を迎えようとする中でこの世に向かって切る啖呵「花は桜木、男はオダサクっ!」がもう痛快で、爽快で、気持ちよかった。
文一もオープニングのナレーションからオダサクのダチの佐々木と改造社の編集者西山の二役に最後の挨拶&出演者紹介と、八面六腑ののさばりよう♪
というわけで、これまで1冊たりとて読んだことのなかった織田作之助をやっぱりKindleで探してみたところ、いっぱいある上、これまた見渡す限り0円♪
で、この代表作をまず読んでみました。
あははははは、こんな話だなんて、想像だにしてなかったわー。



『残穢』 小野不由美 新潮社

図書館。
新聞の広告欄で知ったんだったっけ?
出てるのを知って図書館探しに行ったら、去年の七月発売の本だったのですぐ借りれた♪
小野不由美を思わせる「わたし」が読者からの手紙を発端に、その読者が体験した怪異を探っていくうちに「穢の伝染」という考えにたどりつく話。
わたしは日本的な「穢」は人間の生命活動が生み出すすべてに波及していると思っているので、「わたし」の考えにはあまり共感できなかったが、調査が少しずつ少しずつ進んでいくのを読み進むのは、すっごい気持ちよかった。


小野不由美といえば、十二国の新作が7月に出る〜♪
書き下ろし二編を含む新刊が出る〜♪





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