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本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス



『秘密 season0』1 清水玲子 白泉社

新品購入。
去年、12巻で完結した『秘密 トップシークレット』の、薪を主人公としたスピンオフ。
1巻は薪の生い立ちと、大学生となった薪が後に九課で使われることになる脳情報複号化実験に協力したり、『秘密 トップシークレット』では1巻ですでに死んでいた鈴木と知り合ったり、幼い頃、両親を失った火事の真相を探索する話。
というわけで、若くてぴちぴちした薪を楽しめるシリーズの模様。



『聖☆おにいさん』6〜9 中村光 講談社

葉子ちゃんに貸してもらった。
天界や魔界や煉獄地獄の手下たちがどんどん下界を闊歩しだしてる。
いまだに姿を見せないのは、ブッダの摩耶ママ、イエスの天のお父様にマリアママ。

ところで伊勢神宮内宮、二の橋より中には坊主、つまり出家したものは立ち入ってはならない、というタブーについてなんかの本で読んだ覚えがあるのだが、あらためてググってみたら、wikiの「皇大神宮」の項にあった。明治以降は解除されたのかな?


『もいちどあなたにあいたいな』 新井素子 新潮社

図書館。
もう去年だったか、「ビーバップハイヒール」の「星新一特集」のときのかしこブレインという名の水先案内係として新井素子が登場、びっくりした。いま調べたら2010年4月15日放送回だった、うわー、もう3年も前のことだったのか。
今度新しく星新一賞という文学賞がもうけられたことを図子慧のツイートで知り(応募要項がけっこう面白い)、芋づる式に「ビーバップハイヒール」の星新一回のことを思い出し、そういや新井素子っていまなんか書いてるの?と図書館蔵書検索したら、これがあった。
大学生の澪湖、その父大介、澪湖の母で大介の妻陽湖の一人称 最後のエンディングのみ澪湖の叔母和(やまと)の一人称で語られる、和という女性とその不運さ加減について。
読みながら、この和という人は、『ここがウィトカなら、きみはジュディ』に載ってた作品の主人公みたいに、自分の人生を時系列通りに生きてないのかな?と思ったが、結末は縦ではなく横で、筒井康隆の「はてしなき多元宇宙」系であった。



『風の王国 暁の歌』 毛利志生子 集英社コバルト文庫

新品購入。
『風の王国』1巻が出たのが2004年3月。
九年と半年にして、ついに完結。
姪である翠蘭を皇女と偽り吐蕃王家に嫁がせた唐皇帝李世民、太宗が亡くなったことを翠蘭が知らされたところで物語は終わる。
あっさりとしていながら、この長い長い物語の終わりに足りぬところのない、清清しい終わり方だった。
ちなみに太宗が亡くなったのは649年。大化の改新の四年後。この頃の日本の帝は孝徳天皇。都は難波長柄豊崎宮。大阪城のそばのあれが跡地の一部。で、かっちょとこからも近く、姪の莉菜が七五三で行った神社は主神が孝徳天皇で、これはどう考えても孝徳天皇の祟り封じのために建てられた神社だよな、と思ったけど、あれなんていう神社だったっけ。
今度は何を書くのかな。
呪禁師シリーズの番外編とか、書きたい話は残ってないのかな。
メタルアイズの続きも読みたいな。

でも吐蕃の人たちともまだ別れがたいから、これの番外編も読みたいな。
ところでこれ中国で連ドラ化しないかな? 集英社、ダメモトでセールスに行ってみればいいのに。
政治的に無理かどうかは向こうが決めてくれるよー。


『コリーニ事件』 フェルディナント・フォン・シーラッハ(訳:酒寄進一) 東京創元社

図書館。
シーラッハの第三作にして、初の長編。
事務所を開いたばかりの新米弁護士カスパー・ライネン。
彼はある殺人犯の国選弁護人を引き受けるが、被弁護人となった男が殺した相手はライネンの学生時代の親友の祖父で、ライネンが敬愛していた人物だった。
黙秘を続ける殺人者。殺人者と被害者の間に接点はどうしてもみつからず、動機は不明のまま。
しかし、ライネンはついに些細な手がかりから、殺人の動機を探り当てる。
ライネンと友人の祖父とのチェスを介しての交友に、ディック・フランシスのシド・ハーレーと舅をふと思い出した。
真相についてはドイツの「秩序違反法」という法律についての施行法が深く関わっていたが、訳者あとがきによるとドイツではこの小説がきっかけとなり、手付かずだった問題についての再検討委員会を法務省が立ち上げたらしい。

ライネンが何かに気づいて資料を漁り倒しにいくところ、そしてクライマックスの法廷シーンが、実にエキサイティングだった。
ただ、結末は予定調和というか、こう締めるしかなかったんだろうなあ、という感じだった。
そして命令する者とそれを実行する者。
コリーニは命令した者に復讐したが、そしてその復讐の是非を問える人はきっと誰もいないが、組織が機能している中、命令しないこと、実行しないこと、どちらもどれほどの勇気がいるだろうと思う。本当に思う。



『花の魔法、白のドラゴン』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(訳:田中薫子) 徳間書店
『バビロンまでは何マイル』上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(訳:原島文世) 東京創元社


図書館。
なんでかわからないがいきなり「ハウルの動く城」の原作読んでみようかと思い立ち、児童書棚見てみたら、ハウルの原作もあったが、他にもいっぱいダイアナ・ウィン・ジョーンズあった。あったので他にもう1冊借りようと思ったが、いっぱいありすぎて、シリーズものとかもあるみたいで、どれから読もうか迷い、単発っぽい『花の魔法、白のドラゴン』にして、念のためあとがき確認してみたら、『バビロンまで何マイル』が同じ世界を舞台にしてるらしかったので、こっちも借りてきた。
どっちを先に読んだらよいかわからず、『花の魔法、白のドラゴン』から読んだ。
並行世界もの。
語り手はふたり。
別の世界のイギリス人で、父が宮廷付魔法使いのため旅暮らし(このイギリスでは、国王は国の安寧のため、つねに国内を移動していなければならず、側近たちやその子どもたちも王とともに移動するのだ。まるで昔のサーカスのキャラバンのように! もうこの設定だけでどれだけわくわくしたか〜)の少女ロディ。
もうひとりはこの世界のイギリスに住む売れっ子ホラー作家の息子だが、実は別の世界の帝国の継承権を放棄した皇子、弾みで別の世界に移動してしまう少年ニック。
ロディの、かたやいろんな世界を行き来できるマジドである父方の祖父と、ウェールズに住む謎の祖父。
別の世界でニックが出くわしてしまった、すべての世界で一番強い魔力をもつ大魔法使いロマノフ。
いやもう、行け行けどんどん、すっげえ面白かった♪
『バビロンまで何マイル』のほうは、『花の魔法、白のドラゴン』からはニックとその父だけが登場する。
というか、こっちのほうが先に書かれたお話なのだった。
こちらも語り手はふたり。
この世界の地球に五人いるマジドのひとりルパート。ところが一番長老のマジドのスタンが亡くなり、新しいマジドを選定しなければならなくなる。しかもそれと並行して、コリフォニック帝国の皇帝の子ども探しにも巻き込まれる。
もうひとりは、その候補のひとりであるマリー。
こっちもてんやわんやのすっごい愉しいお話だった。



『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(訳:西村醇子) 徳間書店

図書館。
アニメ「ハウルの動く城」は映画館で観た。絵も美しく筋も面白かったが、ソフィを担当した倍賞千恵子の声と宮廷魔術師サリマンを担当した加藤治子の声が、もう気持ちよくて気持ちよくて気持ちよくて。あれは耳の至福であった。世間ではなんのかんのといわれていた木村拓哉のハウルは普通によかった。あれに文句つけてた人たちって、あんまり声を聞き分けられない人たちで、だけど木村拓哉の声ならよくわかるから、かえって耳についたんだろうか? それとも判断能力に乏しい人たちのいつもの「ジャニーズだったらとりあえず文句つけとけばよし」判断だったんだろうか?
ともあれ、アニメのほうはもう何回も観返してしまってるので、あちらと違う部分がいっぱいあって、すっごく違和感覚えた。



『ケルトとローマの息子』 ローズマリー・サトクリフ(訳:灰島ゆかり) ほるぷ出版

図書館。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本探してるときにみつけた。
三世紀頃のイギリスの海岸でローマの船が難破、その唯一の生き残りである赤ん坊はベリックと名づけられ、その海岸べりの村で育てられ、村の成人の儀式もクリアし、一人前の狩人となる。が、村を疫病が襲い、よそもの、それもローマ人の血をひく彼が神の怒りを招いたことにされ、村を追われる。
ローマ軍が作った町でだまされて奴隷船に、ローマに運ばれて貴族の奴隷に、逃げた先で盗賊団の一員と間違えられてガレー船の漕ぎ手に、と、辛い運命が延々続いた。
そして、最後まで親の素性がわかるわけではなかったが、最後は気持ちのよい結末の話であった。



『天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線』 野瀬泰申 新潮文庫

図書館。
8月1日放送の「ビーバップハイヒール」、「食の方言を探れ!関西食べ物ミステリー」がすっごい面白かったので、この回のかしこブレーンの本を探したら、図書館にこれと『全日本「食の方言」地図』があり、とりあえずこれを予約した。録画してたのを放送されてから数日後観たせいで出遅れたのか、すでに三人くらい予約していた。
一番びっくりしたのは「ぜんざい」。関東で「ぜんざい」を食べたければ、「田舎汁粉」というものを注文しなくてはならないとは。「ぜんざい」を注文すると、ただのあんこが出てくるとは。やっぱあれかな? せいぜい17世紀になってから発展した地域だから、漉したあんのほうが上等だという変な価値観が育ったりしたのかな。
最後の、東海道を歩いて食の境界線をチェックする章も面白かった。
しかし、蒸した鰻が消える場所を三重県あたりとしていたが、B'z15周年浜松のとき…、違うわ、あのときは車で行ったから単独行動してへんわ、それやったら新幹線で行った1993年の「JAP THE RIPPER」のときや、わたしだけ先に帰ったときや、ホテルチェックアウトしたあと浜松でひとりで鰻屋入って鰻丼喰ったんだけど(B'z仲間のN塚長姉とRP祐子はどっちも鰻が嫌い)、背開きか腹開きかは覚えてないが、そこは間違いなく蒸さない関西風だった。なのでひょっとしたら、蒸すor蒸さないの境界線が西に移動してきてるのかもしれない。
そういや晴美ちゃんが東京に引っ越してCOOPのチケット取ってもらえなくなり、しょうがないので近所のCOOPの注文購入会員になったのだが、COOPのカタログに載ってた鰻、「蒸して仕上げた」って書いてあった。もちろん「蒸してふにゃふにゃにした鰻なんか喰えるかいっ」と土用の丑にも注文しなかった。
あとね、近所のセブイブでレトルトパックの卵焼き買ったら、関東風の砂糖入りの卵焼きだった。あれは関東風卵焼きってちゃんと書いといてくれよ、セブイブー。それ以前に大阪で砂糖卵焼き売るなよ、セブイブー。

砂糖入りの卵焼きといえば、新井素子の『新婚物語』で、岡山出身のダンナさんが卵焼きを食べたいというので関東育ちの新井素子が関東では普通とされる作り方で作ったら「甘い」といわれ、自分が食べたい卵焼きとは違うといわれるエピソードあったな。
育った家の味は覚えてても奥さんの作った同じものとの差異を説明できるだけの知識を持たず、どこがどう違うのか説明できない男ってまだまだ多いのかな? たぶんこれが「おふくろの味」なるものの正体だと思うのだが。



『なんらかの事情』 岸本佐知子 筑摩書房

図書館。
B'z日産スタジアムに行く前日に順番がまわってきてしまい、『気になる部分』の破壊力は忘れようにも忘れられないので、どうしようかと迷ったが、借りてきて、持って行って、行き返りののぞみの中で読んでしまった。ときどき危険だったが、どうにか大丈夫だった。
「瓶記」「やぼう」「おめでとう、元気で」が一番の危険ゾーンであった。
ところでわたしの夢の定番舞台のひとつに、ものすごくでっかくて複雑な構造の旅館の中、というのがあるのだが、ここ、岸本さんの夢の定番舞台の山奥の温泉宿とおんなじ温泉宿だったらどうしよう。うちのほうの旅館には、板の引き戸を開けたら滑り台みたいなスロープになってて滑り降りたら別の階に移動できることかあるんだけど。
ところで岸本佐知子といえば、白水社のホームページの「実録・気になる部分」。2002年11月〜2003年1月、2004年1月2月の五か月分の日記だけずーっと増えもせず削除もされず放置されているが、一年に一度は読み返し、素晴らしい日記だなあと、読み返すたびにしみじみ感動する。

ところでいま中身ぱらぱらしてて思い出したけど、サーファーカットのあとが聖子ちゃんカットだったけど、女という女が前髪とさかみたいに立ててたのって、それよりまだだいぶ後だっけ?


『プラネット』VOL.1 遠藤淑子 祥伝社

新品購入。
『アリル 午後のお茶は妖精の国で 番外編』に収録されてた「プラネット」の続編。
番外編に収録されていたときはファンタジーだったが、SFになった。
舞台はどこかの架空の国ではなく、実はどこかの星で、この星に住んでいる人たちはかつて他の太陽系から移民船で移民してきた人々の子孫で、ディールはその移民船を管理していたロボットなのだった。あらまー。
が、筋はファンタジーだったときと同様、リースを本当の親のところへ送り届けるために旅をする、とブレず。天晴れ。

ところで、遠藤淑子はデビュー作の『王室スキャンダル騒動』からずっと読み続けているが、アホ犬との日常を描いているらしいわんこシリーズを買っていない。犬は好きだ。アホな犬は特に好きだ。が、読もうかどうしようか迷ってるうちにもう3巻まで出てる。どおしよおー。


『くるねこ』12 くるねこ大和 エンターブレイン

新品購入。
描きおろし「いつかの四月」におんおん泣かされる。
で、つい、うちの十年後もシュミレートしそうになったが、幸い、心のストッパーがすぐかかってくれた。

(2013/11/14追記 カレンダー買っちゃったー。B'z壁掛けの左隣、以前、関ジャニ∞の壁掛けタイプかけるのに使ってたフックがこのカレンダーにジャストサイズ。で、いま11月12月、甘夏さん&ポッちゃん着ぐるみたちです。てか、これ、甘夏さんですよね? おんなじくらい美人だけどウェイのぽこり虫さんではないですよね? で、甘夏さんのモデルはニャさんですよね? 似ているけど怒り虫のぽこり小町さんではないですよね?)


『3月のライオン』9 羽海野チカ 白泉社

新品購入。
将棋の駒の動かし方も知らないくせに、お出かけにゃー将棋付限定版を購入。
零、和菓子屋のじいちゃんと孫娘三人と三姉妹の叔母さま、咲坂センセと将科部の部員たち、じいちゃんのかかりつけのお医者のセンセ、零の養父、高知の高校に行く高橋くん、会長、横溝さん、スミスさん、滑川臨也、島田さんと坊、宗谷と土橋と土橋の両親。
この巻もまた、出てきたすべての人々が愛しい。
あまやかしうどん、美味しそう。というか、絶対美味しい。アレルギーで海老天食べられないけど。



『いつも彼らはどこかに』 小川洋子 新潮社

図書館。
短編集。「帯同馬」「ビーバーの小枝」「ハモニカ兎」「目隠しされた小鶯」「愛犬ベネディクト」「チーター準備中」「断食蝸牛」「竜の子幼稚園」の八編入り。
依頼人の形代を入れた身代わりガラスを首からさげ、依頼人のかわりに旅をする「竜の子幼稚園」が一番好き。
オリンピックが開催されることになった国の片隅の小さな村、ひとつだけ競技、村人が見たことも聞いたこともない競技、が行われることになったその村の話も好き。この中の競技の説明のとこ、爆笑した。なんの競技かわかったとこで、競技の説明最初から読み直してさらに爆笑。そして、ディレイニーの『バベル17』の中の、家族という概念を持たない種族に「家族」という概念を伝える場合の説明例文を思い出した。
「帯同馬」、羽田空港−浜松町のモノレールに乗ってて大井競馬場駅で、対面側のプラットフォームの下から厩舎の外を引かれる馬を見られたことがあったのを思い出した。そしてこのお話の冒頭でふと思い出したのは。


 「デパート試食コーナー荒らし」
その1 美人OLのタダ食い哲学

東京は上野界隈のデパート食品売り場で、知らぬ人とてないすごい美人のOLがいる。
彼女はK子さんと呼ばれ、推定年齢二十五、六歳。既婚で、近くの一流会社に勤務、ということが判明している。
常に一流ブランドの洋服を着用している彼女は、日曜日と祝日を除くほぼ毎日、ちょうど正午を過ぎた頃、単独で食品売り場に姿を現す。
ゆっくりした足どりで彼女は売り場を徘徊し始め、試食用のハムや漬け物の前では、必ず楊枝で何度もつつき、舌つづみを打ちながら一時間ほどかけて売り場を一周、満足そうな表情を浮かべて帰って行く。
彼女の特技は、その日の試食品をもれなく食べることで、ある日、レバー、ハツ、モツの三種類の試食品のある焼き鳥コーナーで、レバーが品切れだったときは、ハツとモツを食べたあと、
「レバーはないの」
と捨てぜりふを残し、きわめて不満げに帰って行った。
また、「万能ナイフ」の実演販売があった日、店員が昼休みで席をはずしたところに現れ、自ら切れ味を試すために置かれていたパンとトマトをナイフで切って、厚さ五センチものサンドイッチを作って食べた。このときなどは、
「これ以上の幸せはないという顔をして帰った」(食品売り場の店員)
身なりや物腰からみて、彼女は賤しいがためにそうしているのではなく、哲学の問題としてそうしているのに違いないと、食品売り場では信じられている。

 『デキゴトロジー』VOL.1 週刊朝日風俗リサーチ特別局編著 新潮文庫
(335、336頁より無断転載) 

うちには『デキゴトロジー』VOL1からVOL.13まで全部で13冊あるのだが、その13冊に載ってたネタの中で、このネタ、なぜか一番妙に好き。
なのだが、これを読み返したくなっても13冊のいったいどこに載ってたのか毎回忘れる。これが載ってるのは後半にまとめてある「特選コーナー」なのに、前半の「お好みコーナー」の「食欲」や「女心」や「道楽」探して見落とし、延々探す羽目になる。今回もまた延々探したわー。
それにしてもこの女性、伊坂幸太郎とか三雲岳斗の小説に出てくるキャラみたい。
これは平成三年に出た本なのだが、この女性、今もかわらず美しいまま、試食道楽を楽しんでいてほしいと思う。



 


『八方破れの家』 ジル・チャーチル(訳:新谷寿美香) 創元推理文庫

新品購入。
シェリイがジェーンのところに持ち込んできたのは、子どもたちが小さかった頃にPTAで辣腕を振るっていた女性から依頼された彼女が買い取った地元の古い邸宅の内装リフォームの仕事。
が、最近フェミニズムにかぶれているらしい依頼者は、建築士も現場作業員もすべて女性を雇い入れており、しかもその建築士、どうも胡散臭い。
ところがその建築士がその邸宅で死体で発見され…。
この子が犯人っぽいけど犯人だったらイヤだなあと思ってたら、その子が犯人であった、とほほほほ。
未訳分はいま現在三冊らしいけど、次巻では盛り返して欲しいなあ。



半七捕物帳03 勘平の死』 岡本綺堂 Kindle
半七捕物帳04 湯屋の二階』 岡本綺堂 Kindle
半七捕物帳05 お化け師匠』 岡本綺堂 Kindle


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