,




本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス



『きのう何食べた?』8 よしながふみ 講談社

新品購入。
59話、京都の贅沢な旅が読んでて楽しかったなあ。
64話、ケンジの家族がざっくばらんで楽しかったなあ。



『キサトア』 小路幸也 理論社

図書館。
朝日新聞日曜版読書欄の付録みたいな感じで載ってた「第4回どくしょ甲子園」コーナーでこの本とりあげてるグループがあり、面白そうだったので図書館探してみたら、この著者、「東京バンドワゴン」の原作者だったのね。
って原作愛読者にはとっても不評らしいドラマ版しか観てないけど、「東京バンドワゴン」。
海辺の小さい町の丘の上の家で暮らす「僕」と父と双子の妹。
父は世界に数えるほどしかいない「エキスパート」の中でもさらに少ない「風のエキスパート」だが、この町に越してきてからは本業を休み、自ら調査設計したこの町の風車のメンテナンスをしている。
そして双子の妹「キサ」と「トア」、「キサ」は夜明けとともに目覚めて日没とともに眠りにつき、「トア」は日没とともに目が覚めて夜明けとともに眠りにつく。
あらま、坂口安吾の『夜長姫と耳男』の夜長姫と早寝姫だ〜♪
と思ったんですが。
そして『夜長姫と耳男』のほうの夜長姫と早寝姫、「レディーホーク」の騎士ナバールとイザボー姫の変身みたいにくっきりぱっきり起きてる時間と寝ている時間が逆転してたっけ?と確認してみたら。
坂口安吾の『夜長姫と耳男』の夜長姫は夜長の長者の一人娘だったのね。
早寝姫は野田秀樹が作ったキャラクター、夢の遊眠社の「贋作・桜の森の満開の下」だけのオリキャラだったのね。
びっくりしたー。
ともあれ、この双子の睡眠サイクルが一種の障害であるという認識はなかったのでそこでまず「おお」と思い、水のエキスパートや風車ができるまで町を定期的に襲っていた<夏向嵐かこあらし>とそれにまつわる双子の悲しい伝説、双子岩の間に起きる奇妙な風、最近の不漁と、お膳立ては揃いながら、それらが物語的に気持ちよく解決されないまま、町の暮らしが描かれただけ、という感じ。

「僕」の色覚障害についても、この感想書くのに最初のほうちょっと読み返して思い出すまで忘れてた。

そしていま、「贋作・桜の森の満開の下」を観返したくてたまらない。
うちにあるのはビデオテープで、押入れのビデオテープ箱のどれかに入ってるはずで、そこから発掘してビデオデッキつないだら観られるんだけど。
WOWOW、遊眠社時代の映像化されてるのを毎月1本づつでも放送してくれないかな。
そのためだけにWOWOW入るけどな。



『三途の川で落としもの』 西條奈加 幻冬舎

図書館。
西條奈加はずっと買ってたのだが、これは出てるのに気がついたときには図書館にあり、ジャニーズ貧乏のためもあり、買わずに借りて読んでしまいました、ごめんなさい。
小学生の身空であの世に旅立ってしまった「おれ」だったが、三途の川の渡し場でまだ死んでいないことが判明、三途の川を渡る途中でこの世への未練のあまり死者が川底→現世へ落とした「地蔵玉」を捜す手伝いをすることになる話。
買わなかったのは、ここ何冊か、なんか低調だったのもあるのだが、買わずに借りたとたんに面白いって……。



『ちはやふる』22、23 末次由紀 講談社

新品購入。
22が長らく品切れで、23巻出ると同時に増刷かかったか、やっと買えた。
22巻、原田先生のおとなげなさがステキでステキで。
23巻、詩暢のおばあちゃま、いかす。



『小説 雨柳堂夢咄』 時海結以 原作&イラスト:波津彬子 朝日新聞出版社

新品購入。
どうしようか迷ったが新品購入。
面白くないことはなかったが、なんというか、やはり「コレジャナイ」という違和感が。



『アンドロギュヌスの皮膚』 図子慧 河出書房新社

新品購入。
『駅神ふたたび』以来の、紙の本で、一冊まるまる図子慧の本。
(間に電子配信の「カメレオンマン」とアンソロジーの『NOVA』があったけど)
(「カメレオンマン」、私が買ったのはブクログ版だけど、今はamazonでKindleで読めるのが買える。三分冊で123
「カメレオンマン」と同じ世界で、「カメレオンマン」に出てきた定法哲とその妻有里が結婚する前あたりから話が始まるのだが、あらすじ書きにくいー。あ、amazonのレビューに簡潔にまとめてくれてるのがあった。これ
やっぱり面白いよ、図子慧。やっぱ好きだわ、この人のキャラ立ても文章も。
図子慧のブログによると『駅神』はすでに1も2も絶版で、3は書いたが出版のめどがたってないらしい。
なんで売れないんだろ?
謎だわ。

「駅神」が映画とかTVドラマとかになったら、再版されて、3も出たりするのかな。


『殿様とトラ』 くるねこ大和 幻冬舎

新品購入。
兄夫婦に跡継ぎが生まれ、実家の猫父子の子のほうと家を出て、寺子屋始めた荘十郎のその後の話。
途中、やつがれシリーズのやつがれのゲスト出演が嬉しかった。
しかし獣医も避妊手術もなかったこの頃、牝猫飼ったら生まれた子の貰い手探しが大変だったろうな。
あ、でも、鼠を捕る、という仕事があったから、今より需要は多かったのかな、猫。
野良になっても、そのへん飛んでる鳥とか鳥とか、なんぼでも食い物はあったろうし。








INDEX書庫