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本読み月記


【ジャンル分け】 最初から日本語で書かれた小説。
最初から日本語で書かれた小説以外。
日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説。

日本語以外で書かれたものを日本語に翻訳した小説以外。

コミックス


『穢れの町 アイアマンガー三部作 2』 エドワード・ケアリー(訳:古屋美登里) 東京創元社
『肺都 アイアマンガー三部作 3』 エドワード・ケアリー(訳:古屋美登里) 東京創元社


図書館。
1の『堆塵館』を読んだのが去年11月。この2と3、予約順位は1番だったのですぐに続きが読めるかと思ったのに、『穢れの町』借りてやがった奴がなかなか返さず(堺市図書館、このシリーズは北図書館蔵の1セットのみ)、そいつがやっと返却、借りられたのは3月も半ばを過ぎてのこと。
が、次の予約がなかったので、2も3も延長できて、だらだらと読むことができた。
(3の返却日は4月30日。読み終わったのは5月2日。本日5月4日。令和延滞初め)
(余談:5月5日現在、google日本語入力の「れいわ」変換候補に「令和」がまだ存在しない)
で、2と3の感想は。
奇妙な一族が大きな屋敷で暮らす1が一番面白かったの…。
人間の吐気を詰めて作られる革人間とか、顔がないからどんな人間にでも化けられるアイアマンガーとか、動物に化けられるアイアマンガーとか、闇を吐き出すアイアマンガーとか、なんかもうどうでも…。
が、ルーシーが語る最後の結末はすごい好き。



『アルバート、故郷に帰る』 ホーマー・ヒッカム(訳:金原瑞人、西田佳子) ハーパーコリンズジャパン

図書館。
たぶんtwitterで見て図書館探してみたら開架で遊んでるらしいので借りてきたと思う。
1930年代のアメリカ合衆国、ウェストヴァージニア州のコールウッドという炭鉱町に暮らす若い夫婦、著者の両親であるホーマーとエルシーのヒッカム夫妻が主人公。
ふたりは高校の同級生。高校を出て地元で鉱夫になったホーマーと違い、エルシーは高校卒業後、伯父のいるフロリダでしばらく暮らしてから地元に戻って、ホーマーの上司の仲介もあって結婚した。
ふたりが結婚して一年ちょっと経った頃、エルシーのフロリダ時代の友達が結婚祝いに送ってきたワニ、アリゲーターのアルバート、を生まれ故郷のフロリダに帰す旅の物語。




スタインベックってイメージ的に19世紀やってんけど20世紀の人やってんね。
あとヘミングウェイも。
(って、どっちもまだ1冊も読んだことないんですが)
合衆国で禁酒法が施行されてたのは1920年~1933年までとか、映画「俺たちに明日はない」のモデルになったボニーとクライドが銀行強盗活動してたのは1930年最初の頃だとか、いろいろ確認しながら読みました。
結末、先々月ロイター通信がツイートしてたこれ思い出した。
アリゲーターの寿命はいまググってみたら30年~50年だそうだけど、飼育下では70年生きた個体もいるそうで、天敵いなくて気候がよくて食べ物に困らなくて病気にもかからなければ、この子がアルバートっていう可能性もあると思うの。
ロイター通信内を「フロリダ ワニ」で検索してみたら2015年やけどこんなんもみつかった。




あなた、元はアルバート?
ウェストヴァージニア州コールウッドで幼年時代を過ごしたりした?



『絶景本棚』 本の雑誌編集部編 本の雑誌社

図書館。
大量の本を自宅に蔵書している人たちの、ありそでなかった本棚写真集。
第一章百花繚乱篇 松原隆一郎、京極夏彦、萩原魚雷、渡辺武信、成毛眞、今尾恵介、幅允孝
第二章不撓不屈篇 根岸哲也、喜国雅彦、日下三蔵、永嶋俊一郎、祖父江慎、細谷正充、名久井直子
第三章泰然自若篇 境田稔信、吉田豪、藤脇邦夫、北原尚彦、春日武彦、松村幹彦、中野善夫、勝峰富雄、加藤文、都築響一、日暮雅通
第四章一球入魂篇 鏡明、新井素子、嶋浩一郎、川出正樹、西田薫、近藤隆、鳥海修、森英俊

しかし要る、背表紙は要る、電子書籍にも要る、ダウンロードは背表紙こみ、背表紙で本棚に並べられるようにほんまして、キンドル(版権切れた0円本ばっかダウンロードしてっけどさ)。


『アマゾンの料理人』 太田哲雄 講談社

図書館。
朝日新聞に週一載ってる「わたしの料理」、3月15日分に載ってた「トマトのパスタ」を作ってみたら、すごく美味しくて、この料理にまつわるエピソードも面白くて、図書館探したらこの本みつかったので借りてきた。
イタリア→スペイン→ペルーでの料理人修業遍歴やレストラン事情、アマゾン奥地への探検、カカオの村との出会い等。
著者がスペインで働いていた「エル・ブジ」、TVで観たことあると思う。料理=化学のハシリみたいなとこ?みたいなイメージ持ってたが、食材廃棄率の高さは驚きであった。
ペルーにそんな世界的に有名なレストランあるのん知らんかった。

うちの啓介は「犬の中では一番美味しい」とされる赤犬だった。


(奥 啓介 手前 ゴンベ@庭猫)
「もしものときの非常食~」などといちびって言ってはいたが、生存中にその「もしも」のときがもしも来ていたとしても、“潰す”度胸も根性もなかったと思う。
なので、食材として飼育してきた動物を自力で「食べ物」にできる人に劣等感を持っている。(「尊敬」と書きかけたとこで、ちょっと違うな、この気持ち、と思い、自分の中を探したらこの言葉が一番近かった)


『寄席品川清洲亭』 奥山景布子 集英社
『寄席品川清洲亭二 すててこ』 奥山景布子 集英社


図書館。
そういえば奥山景布子、しばらく読んでないな、と思い出し、検索してみたら、いっぱい出てた、あらまー。
その中からとりあえず借りてきた二冊。
一巻始まってすぐに「この六月のはじめ、浦賀に黒船が来てからというもの」とあるので、1853年。時の将軍は篤姫のダンナの家定の父ちゃんの十二代家慶。(明治元年は1568年)
品川の大工の棟梁秀八がかねての念願の寄席を開業する噺、じゃねえや、話。
女房のおえい、おえいがやっているお団子屋さんのお手伝いのお弓、三味線弾きのおふみと息子の清吉、ふたりが住む長屋に引っ越してきた浪人の彦九郎、秀八の子飼いの弟子の留吉、

まで書いたとこで放置してあった。今日は2019年8月15日。
続き物の講談みたいな続き物の落語があったんかーと思ったのは、これだったのか、それとも翌月に読んだ『圓朝』だったのか…。



『酔郷譚』 倉橋由美子 河出書房新社

図書館。
堺中図書館開架で発見。
『よもつひらさか往還』の続編みたいな感じの短編集。
と思い、あっちの主人公も桂子さんの孫の慧くんだったよなと確認しようとして、これのあとに『よもつひらさか往還』とこの『酔郷譚』を一冊にまとめた文庫が出ていたことを知る。



『蓬莱トリビュート』 鮫島円人 リイド社

新品購入。
twitterでリツイートで回ってきたこれを読み、歌舞伎「阿弖流為」の蛮甲と熊子のハッピーエンド編を読ませてもらったみたいな気持ちになり、ついふらふらとポチっとな。
『柳斎志異』系統の短編十話入。
第四話「冥吏代行人」と第八話「鮫人」、むっちゃ好き。
第九話の犬、使いができなくなったあとも大事にされてて嬉しかった。第十話も好き。



『夜廻り猫』5 深谷かおる 講談社

新品購入。
モネと父さんと母さんがいつまでも穏やかに暮らしますように。
さっちゃんとワカルがいつまでも仲睦まじく暮らしますように。
せんせと宙さんとたぬき一家がいつまでも平和に暮らしますように。
お父さんとお母さんとラピとラミーもいつまでも楽しく暮らしますように。
遠藤さんと重郎とにぃ、うちの庭に来ませんか? たまに桜耳錆子さんが日向ぼっこにいらっしゃいますし、近所を強面の茶トラ&ぬめったみたいに黒光る雉虎が徘徊したりもしてますが、かつての縄張り主チビトラ女王さまが亡くなられてから空いておりますわよ。









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